心霊スポットなんて行くもんじゃない。

 プログラム切替直後の火曜日なので、いつもなら午前十時の映画祭10を観に行くのですが、本日は祝日。他の作品ならともかく、ぜったいに混雑が確実なので――っていうか、土曜日に『ナイブズ・アウト』を観てきたとき、ちょうど私がトイレに入っているときに午前十時の映画祭10の幕間に入ったのですが、TOHOシネマズ日本橋5階のふんだんにあるトイレに列が出来るほどひとが溢れたのに遭遇してしまい、こりゃ休みの日に重ねちゃ絶対ダメな奴だ、と悟ったので、自信を持って回避しました。その代わり、新耳袋トークライブの前に観るつもりが、うまくハマるスケジュールが発見できず先送りにした作品を鑑賞するべくお出かけ。

 行き先はユナイテッド・シネマ豊洲です。近場の劇場でもかかっていることはかかってるんですが、これも午前中のいい時間にかかっているところが少なく、かつ今年はまだ豊洲のラーメン店に足を運んでないな~、と思ってしまったので。

 なんとなく各映画館のチケットの売れ行きを眺めると、今日は完全にアカデミー賞特需で、『パラサイト 半地下の家族』が軒並み埋まってる。しかし豊洲ではこの作品はかかってないので比較的空いてるだろう――という見込みはあながち間違いではなかったのですが、それでも祝日は祝日、いつつもなら午前中には余裕のある駐輪場が、私の着いたときには1箇所しか空いてませんでした。あぶねえ。

 とまれ、今年初のユナイテッド・シネマ豊洲で鑑賞したのは、『呪怨』シリーズの生みの親である清水崇監督最新作、数ある心霊スポットの中でも特にその名を知られた土地とエピソードをベースにしたホラー犬鳴村』(東映配給)

呪怨』のあとに発表した清水監督の作品では(観てないのも色々ありますが)いちばん好きかも。なんとなく怖いことが起きる、のではなく、きちんと物事の奥に大きな背景があって、そのうえで様々な事象が起きてくる。犬鳴村の真実を暴く、みたいな趣向ではなく、あくまで虚構として構築した犬鳴村とその因果を扱っているんですが、だからこそ可能な丁寧なディテールを活かして、ホラーでありつつもちゃんとドラマを組み立てているのは、さすがの職人芸。惜しむらくは、あまりに綺麗にまとまりすぎているため、“そんなに怖くない”と言ってしまうひとも多そうなところ。実際、こっちはもう慣れっこですし、終盤で出てくる怪奇現象も実際に噂される出来事をベースとしているのが解るので「あ、これはこういう風に使ったのか~」と客観視してしまう。なまじよく出来ているからこその難点だと思う。

 鑑賞後は、予定通り映画館すぐそばのラーメン店で昼食……ただし、これがまたかなり並んでた。どうもららぽーと豊洲は4月に新しい建物が出来るのに合わせてテナントの改修・再構成が実施されているらしく、飲食店も幾つか閉まっている。祝日というのに加え、立ち寄る店が減っているので、結果として余計にひとが詰めかけた印象。いつもなら回避するレベルでしたが、今日は完全にここで食べる口になっていたので、大人しく列に着き、空腹にクラクラしつつ30分くらい待ったのでした……。