ナイフなんか出しちゃ駄目。

 ふだんはプログラム切替直後の火曜日に鑑賞している午前十時の映画祭10ですが、今回、母がちょうどこの作品を観たい、と言ったのが切り替え直前のタイミングだったので、母の予定が合う今日に先送りしたのです。

 本日鑑賞してきたのは、ミュージカル映画の金字塔のひとつ、ニューヨークのウエストサイドを舞台に衝突する2つのグループのあいだに生まれた悲しいロマンスを描いたウエスト・サイド物語』(日本ユナイテッド・アーティスツ初公開時配給)。約6年振り3度目の劇場での鑑賞です。

 なんど観ても冒頭が圧巻。台詞のやり取りなし、ダンストカメラワークだけでベースとなる関係性と物語への導入をこなしてしまい、その枠の中で大定番のロマンスを展開していく。同じロバート・ワイズ監督の『サウンド・オブ・ミュージック』の楽曲が別々に引用され、ミュージカルとは別のところで知名度を高めているのに対し、こちらは本篇とセットで語られる楽曲が多い印象ですが、それこそ作品と楽曲が切り離しがたく結びついている証だと思う。……しかし、原型が『ロミオとジュリエット』だから仕方ないにしても、杏奈簡単にナイフを出したくせに、1人死んだだけでそこまショック受けるって、覚悟がなさすぎです……そういう一面もまた本篇が描こうとしていたものだ、というのは承知の上で。

 鑑賞後は、またぞろ日本橋しまね館に立ち寄り買い物をして、ついでに隣接する島根料理の店で昼食を摂ってから帰宅。お気に入りの商品があるため、母と日本橋に来るとここに立ち寄るのが習慣になってしまってますが、来年1月いっぱいで閉店だそうです。日比谷シャンテに新たなアンテナショップが出来るらしいですが、経営元が違うとかで詳細は不明……あんまり遠くならないのは幸いですが、日比谷か……TOHOシネマズ日比谷はあんまり足を運ぶ甲斐を感じない劇場なので、来年はタイタンシネマライブだけに利用するつもりでしたけど、アンテナショップを理由に通う羽目になるのか……?

 ちなみに母は、突如として高まった“『ウエスト・サイド物語』が観たい”熱を無事に発散出来て満足した模様……但し、隣席のご婦人がどうも体調不良を押して来館していたようで、上映中に居眠りしてもたれかかってきたり、寝息がかかってきたり、と若干集中出来なかったのが残念だったそうです。