快き本格ミステリ映画。

 練馬文化センターを出ると、まっすぐ駅に戻り、大江戸線にて新宿へと移動。今年最後のアレ――の前にだいぶ余裕があるので、映画鑑賞を1本挟みます。

 取り急ぎ夕食を摂取し、向かったのはTOHOシネマズ新宿。鑑賞したのは、2017年にミステリ界を席巻した傑作を早くも映画化、とんでもない事態に巻き込まれたなかで繰り広げられる連続殺人の謎を描いた屍人荘の殺人』(東宝配給)

 話題作にはあんまり手を出したくない、という天の邪鬼なところがあるせいで、原作のハードカバーは買わずじまいだったのですが、『TRICK』スタッフによる映画化を知って、文庫化の際にはさっさと購入してました。何とか昨日に読み終えることが出来たので、しっかり原作と中身を比較しつつ鑑賞することが出来ました。

 思った以上にあちこち変更してます、が、原作への敬意は感じられます。個々のアイディアの意図することをきちんと理解したうえで取捨選択し、原作の雰囲気を壊さぬよう、かつ映像作品として楽しめるように脚色している。原作が隅々まで好き、というひとには許せないかも知れませんが、個人的に「ここは要らなかったかな?」と思っていた箇所が省かれ、しかしその意図は汲んでエッセンスを盛り込んであるので、ものすごく誠実な映画化だと感じました。

 その一方で、いかにもこの監督らしい細かな遊びやユーモアも、空気を壊さない程度にしっかり盛り込まれていて、緊張感がありつつもギリギリまで笑いがある。大変に楽しいミステリ映画でした。

 鑑賞後は劇場の眼と鼻の先にあるロフトプラスワンへ移動。このあとはまた別の項目で記します。