いっぺん、死んでみる?

 この前に発行したフリーパスを全力で活用した結果、ここに来て若干燃え尽きております。TOHOシネマズのシネマイレージは年内で1ヶ月フリーパスへの交換を終了してしまうため、貯まったシネマイレージを有効活用するべく今月中にもういちど発行してもらわねばなりませんから、それまでは映画鑑賞は抑えようかな、という気分だったのですが、あれこれ予定を探っていたときに、私にとっては絶対観逃しちゃ行けない1本があったことを思いだした――TOHOシネマズでかかっていないのですっかり見過ごしていたのです。当初は火曜日のハシゴのあいだに組み込もうか、とも思ったのですが、劇場が離れてるのに移動の時間がない、という有様だったため、今日観てきました。

 行き先は火曜日と同様、新宿――だからこそいちどはハシゴも考えたわけです。劇場は久々の新宿バルト9。新宿シネマカリテからそんなに離れていないので、あいだに20分くらいゆとりがあれば本気で火曜日に一緒に観てきたはず。

 鑑賞したのは、2005年にオリジナルアニメとして放映、ブランクを挟みつつ4期にわたって製作されたうえにドラマ化や舞台化も行われてきたシリーズを『不能犯』の白石晃士監督が初めて実写映画化、恨みを持った相手を地獄送りにする“地獄通信”を巡るひとびとの愛憎を描いたホラー地獄少女(2019)』(GAGA配給)。あれこれ文句をつけつつも第1期から鑑賞してきた私としては観ないわけにはいかない、しかも監督が白石晃士となれば尚更です。

 フランス版『シティーハンター』以上に理想的な、どころか、個人的にはこれこそ『地獄少女』の設定で見せてもらいたかった理想の作品、と言い切ります。オリジナルの設定が描きうるものが完璧に織り込まれてる。閻魔あい登場時の“復讐”描写が懲罰対象の行動とあんまり一致してなかったり、三藁がなにやってんのか解らなかったり、という問題もありますが、それは原作でも同様でしたし、その意味深な雰囲気が盛り上げる怖さが確かにある。それでいて、人間模様や復讐のプロセスが見事なまでに白石晃士監督の世界観になっているのも素晴らしい。原作準拠で白石監督の世界、だからこそおいそれとは勧めづらいんですが、私としては納得の出来……しかし、こうなってみると、本篇と対の関係になったかも知れない『善悪の屑』がお蔵入りになってしまったのが残念でなりません。

 当初は映画鑑賞後、近くにある行列の出来るラーメン店で昼食を摂るつもりでしたが、バルト9でオリジナルのハンバーガーを販売していることに気づき、ポテトセットで購入、映画を観ながら昼食を済ませるかたちにしました。べったりしたり食材が溢れてくることもなく、サクサクだけどそんなに音が立たない程度なので、実に映画鑑賞に合った作り。ポテトもけっこう理想的な揚がり方で、なかなかでした。またこんど、食事時に利用する機会があれば、これで済ませてもいいと思ってます――普通のファストフードのセットよりだいぶお高いのですが、まあ、映画館は飲食の売上が大事なのは解ってますし。