みんな映画館にかければいいんだ。

 午後の予定のない火曜日はだいたい映画を観に行く、と決まってしまってます。今日も今日とて、夕方からお出かけ。

 行き先は池袋。夕食には早い……んですが、しばらく店頭で食べてないので、お腹はあまり空いてないけど、腹ごなしのつもりで西武の屋上にあるうどん屋・かるかやでつけうどんをいただいてきました。暖房があるとは言い条、そろそろここで食うのも辛い季節になってきましたし、たぶん次に暖かくなるまでは来られまい。

 食事を済ませると、地下を通って西口へと回り、エスカレーターを使ってルミネの8階へ。訪れたのはシネ・リーブル池袋。たぶん『アラーニェの虫籠』以来です。小規模上映のアニメなんかも頻繁にかけているので、そこそこ縁はありそうなものですが、タイミングが合わないとこんなに間が空いてしまう。

 鑑賞したのは、『アリスのままで』の監督ウォッシュ・ウェストモアランドがアリシア・ヴィキャンデルを主演に招き、1989年の日本で孤独に暮らす女性と彼女を巡る事件を描いたミステリーアースクエイクバード』(Netflix配給)

 実は、訳あって制作の段階からこの作品の存在は知っていた。公開されたら観に行くぞ、と思ってたら、よもやのNetflix作品。しかし、各所からの要望が増えた影響か、一部の作品は劇場で先行上映されるようになり、本篇も1週間だけですがかかることになった。要望に応えてくれたんですから、こちらとしても足を運ばないのは申し訳ない。

 内容説明に“ミステリー”とあるのですが、謎解きとしてはそれほど見応えはない。心理的にも論理的にも伏線が充分とは言いがたい。ただ、あえて感情の起伏を抑えたアリシア・ヴィキャンデルの演技が醸しだす秘密めいた雰囲気は見応えがあります。そんな彼女の佇まいが、想像していた以上に日本の風景と馴染んでます。劇中の設定は1989年、しかし撮影自体はとうぜんごく最近行われているのですが、ロケを主体にしながらちゃんと当時の感じを出しているあたりはさすがハリウッド、というべきか……まあ、細かいことを言えば、テレビが少々古すぎるとか、駅の印象がいかにも現代的、とかありますけど、そのくらいはご愛敬。日本についての知識、日本への敬意がちゃんと感じられるのは嬉しい。謎解きとしてはともかく、謎を主軸としたドラマという意味でのクオリティも高い。こーいうのこそ、いきなりNetflixでかけるのではなく、ミニシアターで巡回してから出すべきだと思う。

 ちなみに本篇以外にも、マーティン・スコセッシ監督の新作『アイリッシュマン』が、Netflixでの公開に先駆け、今週末から劇場で鑑賞出来るみたいです。これも観ておくか――3時間強あるので、いまのうちに気合を入れておかないと。