納骨の日。

 祖母が亡くなって2年半が経ちます。普通なら、弔いはだいたい済んでるはずなんですが、実は納骨が済んでなかった。

 祖母は自分で大学に検体として登録しており、亡くなるとすぐに遺体は運ばれていきました。それからしばらく冷凍保存され、順番が回ってきたところで、研究や学生の指導のための解剖に用いられる。手続きが済むと先方で荼毘に付し、それからようやく戻ってくるのです。

 そういうわけで、2年半を経てようやく戻ってきた遺骨をお墓に納めるべく、母方のお墓がある真鶴へ行ってきました。

 なぜか法事のたびに風邪を引いてる気がする住職に法要を行っていただき、お墓へ骨壺を収める。母方の実家のお墓は大変見晴らしのいい場所を確保しているのですが、いったいなにを考えたのやら、そのうえで更に石を積んで、階段三段ほど高くしたところに建っている。墓石を洗うときでさえ足許がヒヤリとし、お参りのときにうっかりのけ反ると頭から落ちそうな作りなのです。実際、脚の状態が悪かった今年前半の墓参りのとき、バランスを崩すことを怖れた私は石垣の下から母の様子を眺めるのに徹してました。

 通常、香炉はカロートの上に据えられているのですが、納骨のために石屋さんが石垣の縁まで動かしてくれていたので、これ幸いと参列者全員、その場でお祈りを済ませることに。

 法要のあと、近くの割烹でお清めをして終了……亡くなって2年半も経つのに、これでやっと本当に葬儀が終わったような気分です。