あんな日に観るもんじゃなかった。

 当初の予定では映画鑑賞以外の用事で遠出するはずでしたが、一昨日、体調が崩れる危険を感じて1本断念したので、それを押さえることにしました。

 せっかく出かけるなら――というより、火曜日も映画鑑賞のあとに立ち寄るつもりでしたから、振り替えた今日も当然のように大つけ麺博に行くことを織り込んで、TOHOシネマズ新宿での鑑賞です。幸いに日中は雨が降らない様子なので、バイクで移動し、ちょっと遠いけど空いている率の高い駐輪場に突っ込んで劇場へ。

 というわけで、本当は火曜日に観るつもりだった本日の1本は、午前十時の映画祭10-FINALより、異才スタンリー・キューブリックが放縦と統制の極みを暴力的に描きだしセンセーショナルを巻き起こした問題作時計じかけのオレンジ』(Warner Bros.初公開時配給)。伝説的な作品ゆえにいちどは観なきゃ、と思ってましたので、この映画祭で拾ってくれて良かった。

 確かにとんでもない作品。冒頭から放縦な行動の連続、あまり血が流れる場面こそないものの、それでも眉をひそめてしまうような光景が描かれる。しかしこの作品の凄みはむしろ中盤以降でしょう。暴力とは対極にあるような思想が、しかし暴力に等しい効果を挙げる。その歪みの中で、ふたたび立ち上がってくる人間の本性に慄然とします。登場人物たちの表情やその撮し方も強烈で、なるほどとんでもない作品でした。

 ……実のところ、最初に火曜日のチケットを押さえたときから思ってたことではありましたが……これは火曜日に観なくてよかった。別に内容的になにも含むとこはありませんが、たぶんニュースを観ながら微妙な気分になってた。

 鑑賞後、しっかり大つけ麺博で食事を摂ると、まっすぐ駐輪場に赴いてバイクを出し、帰宅。最近、新宿周りよりも自宅に近いあたりがやたらと混んでいるのはなんでだろう。