半分の視界で秩父の空を観に行った。

 未だ左目は復調してません……まあ、昨日に比べれば痛みはだいぶ引いて、だらだらと涙が流れることも少なくなってきた。左目の視界はまるで靄にかかった様になってるんですが、少しずつ細部が見えてくるようにもなった。

 だから……というわけではなく、フリーパスの期限がそろそろ近づいてきたので、1本でも稼ぐために、午後の用事を済ませたあとでTOHOシネマズ上野に行ってきました。

 ……正直に言えば、しんどかった。無理に焦点を合わせようとするとまだ痛いし、無事な右目にも負担がかかるので、焦点を曖昧にして画面を見ているのですが、映画館の暗い中で、眩しいスクリーンを観続けるのはなかなか辛いのです。なまじ靄がかかっているからこそ、視野の中で光が乱反射して、余計に眩しい。劇中に出てくるスマホの文字とか、小さな部分を読み取るのが大変でした。

 とはいえ楽しめなかったわけではない。鑑賞してきたのは、『あの花』『ここさけ』の長井龍雪監督・岡田麿里脚本・田中将賀作画監督がふたたび結集、秩父を舞台に不思議な“2度目の初恋”模様を描いた空の青さを知る人よ』(東宝配給)

 如何にもこのチームらしい、不器用でまっすぐな青春映画。視点人物は17歳の高校生の少女ですが、そこから13年経過した大人の青春ドラマでもある。確立されたキャラクターと親しみやすいユーモアのある描写で笑わせつつ、昂揚感と優しさのあるクライマックスへと導いていく。実は本質的に“何にも起きてない”話なんですが、そこにあるドラマを汲み取っていることこそ、このタイトルたる所以なのかも。個人的には女の子がベースをやってるのがやたらとツボです。

 ちなみに今日、第1候補は別の作品にしてました。内容よりも、映画館に着くのと上映開始の時間に大きなズレのない方を優先する……つもりでしたが、第1候補は窓口に着いた時点で無料鑑賞の枠が埋まっていたため、30分ほど遅いスタートのこちらに切り替えた次第。もともと観る気でしたけど、たぶん3週間で終わる作品ではないので、焦るつもりなかったんですけどね。