爆笑問題withタイタンシネマライブ61。

 昨日の夜、大つけ麺博での食事を済ませたあと、TOHOシネマズ新宿へ移動。この剣呑な状況で、果たしてこれもちゃんと開催されるのか? と不安に思いつつ足を運びましたが、無事に始まりました。

 本篇前のオープニングは、なんとウエストランド・井口浩之主演のPVを一部先行上映。SLOTHというラッパーの新曲『なんにもない』に、井口を主演としてタイタンの芸人も多々出演しているのだそうです。歌詞が余りに井口に合っていて、ほんとにこの男のために作ったような感がありました。最後の挨拶での話によれば、例の竿画像の流出がきっかけだったうで、世の中どう転がるか解らない。

 本篇冒頭はまずタイタン陣、ダニエルズ、キュウ、ミヤシタガクの順で登場。コント、漫才、ピン芸人と序盤から多彩ですが、それぞれ既に自分の世界が完成されてる。個人的に贔屓にしているミヤシタガクはいつになく弾けたキャラで、昨今の様々な会見を巧みに皮肉っていました。

 最初のゲストは流れ星。このあとすぐに会場を出なければならない、とかで冒頭から軽い宣伝をぶち込みつつ、自身の芸風それ自体をネタにする技を仕掛けてきます。ちゅうえいのキャラが完成してるからこそ出来るネタだと思う。

 続いてふたたびのタイタン陣が脳みそ夫日本エレキテル連合ウエストランドと登場。脳みそ夫は一般女性との結婚を発表した直後で浮かれていたのか、途中で完全に台詞をブッ飛ばして「なんだっけ」と呟く始末……それでも笑ってあげるんだからこの会場の人は優しい。日本エレキテル連合の相変わらずひと癖もふた癖もあるネタで攻めてきます。そしてウエストランド、ぶっちゃけ井口は例の騒動でひと皮剥けた気がします。自虐ネタもこれまで同様に入れ込みつつ、しかし全体として漫才の質が上がっている。

 次はふた組目のゲスト、かが屋です。若手のコント師では注目株のコンビですが、今回は合コンを題材に、笑えるけれどありそうなシチュエーションを巧みに構築している。構成がうまく考えられていて、確かに技術は高い。ただ、以前に『にちようチャップリン』でコラボしていたさらば青春の光と同じように、ネタの評価は高いけど人気的にはずーっと伸び悩むことになりそうな雰囲気も……。

 次はタイタン勢、まんじゅう大帝国。このふたりの、ボケとツッコミという言い方では表現しきれないネタの転がし方がけっこう気に入ってます。実質、“ポケモンは数が多い”ということを言おうとしてるだけなのになんでこんな笑えるのか。

 続いてはタイタンに所属しないレギュラー、BOOMER。プリンプリンとのコラボではなく、しかも漫才、といつもと違う趣向ですが、やってることはほぼ一緒。とりあえず談志師匠に謝れ。

 続いては初登場の霜降り明星。間違いなくいま若手ナンバーワンと言っていい実力をしっかり見せつけてくれます。全体に筋を通したネタの組み立てをしているわけではないのに、せいやの動きとツボを押さえた粗品の突っこみで終始笑いを誘い続ける。好き嫌いはあるでしょうけど、やっぱりうまいです。

 トリの前はスペシャルゲストの松村邦洋。漫談形式で、十八番の物真似をつるべ打ちにしてきます。個人的にこの方はアドリブが利かないのが弱点だ、と思ってるんですが、構成を考えてあるならその限りではない……ただ、晩年の森光子はともかく、往年の野球選手はさすがに伝わる年代が限られると思うんですが。このライブは比較的年齢層が高いので受けてはいますけど。

 大トリはいつも通り爆笑問題。例によってテコンドーや消費増税など、時事ネタで畳みかけてきます。ただ、どーしても迫りくる台風に注意がいってしまうせいか、あまりのめり込めなかった感は否めない。

 最後の挨拶でも、時間いっぱい話を広げつつずーっとみんな台風が頭の片隅にある印象。そんななかで、他の仕事がある、ということで既に会場を出ているのが流れ星と霜降り明星でどちらも“星”、というのにちょっとざわつく。しかも流れ星は、新幹線に乗って名古屋に向かったそうです……たぶん、台風が襲来する前に移動を済ませたかったんでしょう。みんな大変だ。

 台風の影響で映像が乱れる可能性を予め断っての上映でしたが、結果的に、この日は特に問題は起きませんでした。私も帰りはびしょ濡れになる覚悟を半ば決めていたのですけれど、ときどき強い風が吹くくらいで、降りは小雨程度。さほど濡れずに家に帰りつくことが出来ました。

 ……ただ、前日から違和感のあった左目がいよいよ痛くなってきた。ライブ序盤は落ち着いていたんですが、終盤くらいから痛みがぶり返してきて、帰りの電車の中ではほとんど涙ぐんでいたのでした。きっと他の乗客には異様に映ってたんだろうなー……。