見た目は悪党、中身は善人。

 本日はフリーパスの醍醐味、ハシゴをしてきました……ただ、いざやろうとするとスケジュールを組むのが難しい。先週、1週間分のスケジュールが発表になったところであれこれ組んでみて、これで何とか2本はスムーズに行ける、というのに辿り着いた。

 行き先が西新井なので、雨が降るとまずかったのですが、幸い好天。映画は2時スタートなので、その前に行きつけの蕎麦屋に赴き、腹ごしらえをしてから、アリオ西新井に入っているTOHOシネマズ西新井へ……あんまり余裕を取り過ぎて、1時間ほど持て余しましたが。

 まず鑑賞したのは、マイク・ミニョーラ原作によるアメコミ映画のリブート、地獄生まれ人間育ちの異色のヒーローが歴史の彼方から蘇った悪魔と対峙するヘルポーイ(2019)』(Regents配給)

 なにせ『ディセント』のニール・マーシャル監督ですから、ギレルモ・デル・トロ監督版と比べると表現がずっとハード。しかしヘルボーイの妙な人間くささと状況を顧みないユーモアは健在で、グロテスクだけどノリはなかなか軽い。ただ、独特の貫禄さえ滲ませていたデル・トロ版と比べると、盛り込まれたモチーフから醸成されるドラマが薄いので、軽さは否めない。作品としては面白いし、これはこれで完成はされてますけど、如何せん前のシリーズを作った人が色んな意味でデカくなりすぎた。

 次の作品までの間隔は10分。既に開場しているので、先に買ったドリンクを持って次のスクリーンへ。本日2本目は、今野敏の小説をもとに、堅気には決して手を出さない情に厚いヤクザが、何故か学園の再建に尽力する人情コメディ任侠学園』(avex pictures配給)

 これは文句なく面白かった。堤幸彦組出身の木村ひさし監督らしく冒頭から小ネタを仕込みつつ、妙にズレた極道のみなさんのやり取りでしっかり笑わせてくれる。そして、そんな彼らの愚直な努力と、ヤクザな立場であればこそ出来る荒技で、停滞していた学園に活気を与えていくさまに意外なくらい説得力がある。西田敏行生瀬勝久という、絶対に台本どおりに喋ってくれないだろう面子を相手に、不器用だけど愛すべき極道を演じる西島秀俊が格好良くも実にキュートです。脇役もそれぞれにしっかりと個性が立っていて、よく完成された喜劇に仕上がってます。スタッフ・キャストも続篇への意欲を覗かせているようですが、是非とも実現させて欲しい。次は『極道温泉』なのかな?

 スケジュールを組んだときは3本目の候補も考えていたんですが、ハマったのは『HELLO WORLD』だけでした――しかも時間的に夕食を摂る余裕がなくなりそうで、それではしんどいから昨日のうちに鑑賞したんですけど。そんなわけで、今回のハシゴは2本で終了。バイクにてまっすぐ帰宅しました。