汚名返上の1本。

 先週は島根旅行の準備、今週はその疲れにより出かける時間も体力もなく、映画鑑賞は控えてました。ここに来て疲れが出て来たか、昨日今日と体調はいまいちなんですが、そろそろ映画館に行かないとストレスが溜まるし観たい作品も溜まる。というわけで、朝からお出かけです。

 本日の行き先は、私にとっては最も通いやすいTOHOシネマズ上野。鑑賞したのは三谷幸喜監督最新作、憲政史上最悪と呼ばれる総理大臣が記憶喪失に陥ったことで生まれるドタバタを軽妙に描いたコメディ記憶にございません!』(東宝配給)

 三谷監督は正直、前作が色んな意味で厳しい出来だったので、そもそも次が作れるのかどうか、までちょっと心配してましたが、今回はほぼ汚名返上と言っていい仕上がり。シチュエーションを完全に活かしきった、とは言い切れませんが、充分に笑いに変えている。三谷監督ならではの贅沢な出演陣が、圧巻の演技を見せるかと思えば、説明されなきゃ解らないくらい変貌して、意外な存在感を示していたり、見所に欠きません。“政治”という、一歩間違えば辛気くさくなったり、妙に説教臭くなりかねないところを、現実を想起する要素はちりばめつつも決して諷刺にしないことで、適度なユーモアに昇華してます。それでいて、ひとが本当に理想とする青嗣の姿を描いているので、衆目が思いのほか爽快。それがあまりに絵空事じみて映ることに反発したくなるひともいそうですが、その線を保っているから本篇は快いコメディに留まっている、とも言える。三谷幸喜監督らしいエッセンスと、劇場映画ならではの贅沢感が味わえる好篇です。

 鑑賞後は映画館の近くで外食――はせず。チケットを確保した段階ではそのつもりだったんですが、どうも昨日から風邪気味で、薬でだいぶ症状は治まってますが、ふだん立ち寄るようなお店で出てくる寮に耐えられる自信がなかったので、家に帰って昼食を摂りました。