日村さんの出番は少なかった。

 いい加減観たい映画がだいぶ溜まってきてしまっているので、今日ははじめから1本は消化してくるつもりでした――が、作品が絞れなかった。夜はなるべく作業に当てたいので、遅くとも夕食の時間までには帰れるようにしたいのですが、第1候補はだいぶ上映回が減っていて、うまく合わせられない。随分と調べたものの、もうちょっと時間に余裕が出来るはずの来週以降にしたほうが良さそう、と判断し、今日はいちばん通いやすいTOHOシネマズ上野で、夕方には帰れる手頃な時間にかかっていたほうを優先……尺も短かったし。

 既に学生は夏休み、中学生ぐらいの女の子のグループとかハイティーンくらいの浴衣姿のカップルとかがいる劇場で若干肩身の狭い思いをしつつ鑑賞した今日の作品は、2016年公開作品の続篇、新たな家族の誕生で父性に目醒めた小型犬マックスと仲間たちの冒険を描いたペット2(吹替)』(東宝東和配給)。珍しく吹替版を選んだのは、メインの声がバナナマンのふたりだったから。第1作が公開された時点で2作目はほぼ確定していたはずで、そのときからまた吹替で観ることは決めていた。

 正直なところ、イルミネーションの作品はディズニー&ピクサーと比べると脚本が弱い傾向にある。今回も、ペットの認識能力のリアリティとか、事件の扱いの線引きが充分検証されていない印象で、ちょっとモヤッとするところがあります。しかし、それでも全体の組み立ては巧い。主人公マックスが飼い主の子供に対して父性を抱くようになったことが物語のトリガーであり、そのラインは終始維持されている。脇筋のまま終わるのかな? と思わせた別のキャラクターの活躍が、クライマックスの見せ場としてしっかり機能させる手管も絶妙です。物体の質感を再現しつつも全体を玩具めいたトーンに統一した画面作りの安定感もさすが。文句なし、とは言わないですが、このくらいゆとりのあるほうが観ていて気楽かも。

 劇場を出ると、陽が傾いるのに凄まじく暑い、と思ってたら猛暑日だったらしい……汗を掻くためには多少遠回りして距離を稼いだ方がいいんですが、その前に意識が飛びそうな気がしたので、最短のルートで帰宅しました。だいたい、温度を抑えめに空調を付けていると、家にいたって汗は出ます、この陽気では。