邦題には気をつけよう。

 プログラム切替直後の火曜日は、午前十時の映画祭10を観に、TOHOシネマズ日本橋に足を運ぶのです――やっとこれが書けました。2月以来、やっともとのローテーションに戻せました……まあ、このあとも色々と予定があって、ローテーション通りに行かない状況がなんども起きるのも解ってるんですけど。

 関東甲信越も梅雨が明け、すっかり快晴になったので、移動も久々の自転車です――ほんとに久々です。未だに足腰の状態は万全と言い難く、このあいだ上野まで映画を観に行った際、どうやらここまでの距離ならほぼ問題ない状態に戻っている、という確信を得たので、ちょっと距離を伸ばしてみました。梅雨が明け、一気に真夏になったので、熱中症の不安はありましたが、ここまで暑くなると、いくら発汗の悪い私でも汗をかけるらしい。映画館でポップコーンとドリンク、帰りにラーメン店で昼食を摂って、塩分・水分をきちんと補給したお陰か、現時点で体調に変化は起きていません。憑かれてはいますが、むしろ快調。そろそろ、自転車での移動を増やしていい頃合いかも。

 ともあれ、TOHOシネマズ日本橋で鑑賞する午前十時の映画祭10-FINAL2作目は、リチャード・ギアデブラ・ウィンガー主演、士官候補生の青春と恋愛を描いて世界的に大ヒットとなった愛と青春の旅だち』(CIC初公開時配給)

 正直、この映画祭で扱わなかったら、よほどのことがない限り観なかったと思います。だって、あまりにも邦題がベタベタなロマンス風だったから。わりあいどんな映画でも観るほうですが、どうしてもロマンスは優先順位を低く設定してしまうのです。

 しかし作品としては、確かにいい。リチャード・ギアらが演じる士官候補生の軽薄さや、簡単に女の子に手を出してしまったり、あまりにも理想的すぎるロマンスの描写は正直それほど楽しくないんですが、しかし随所に織り込まれる彼らの事情を見ると、こんな振る舞いをするのも納得がいく。これは確かに、アメリカという国におけるひとつの青春のかたちなのでしょう。終盤で訪れる不幸にしても、あの人の責任ではあるけれど動機は理解できるし、性急すぎる決断も仕方のないところかも知れない。そうした出来事を踏まえたうえだから、絵に描いたようなハッピーエンドも、それだけに留まらない深みがある。

 問題は、タイトルなんだろうなー……とはいえ、原題の“An Officer and A Gentleman”を直訳しただけではかなり地味だし、なかなか適当なタイトルを見つけづらいのも事実。しかしこの邦題はさすがに内容を軽く思わせてしまっているので、出来ればもう一考して欲しかった気はする。定着してしまったいまは換えようもないでしょうけれど。

 いずれにしても、タイトルで敬遠しているひとは、いちど先入観を捨てて観てみてもいいかも知れません。それでもなお「リア充爆発しろ」という気分になる可能性は否定しませんが。