滑り込みで波に乗る。

 先月からこっち、バタバタしすぎて、観たかった作品が例によって続々と上映規模を縮小したり終わったりしてます。そろそろ映画が観てきたくなったこの頃合いに、まさに今日、TOHOシネマズ上野での上映が終わってしまうのがひとつあるのに気づいて、朝から駆けつけてきました。

 予報では曇り、でしたが、出かけようとすると雲が想像よりも重たい。いちど自転車で出て、ぱらぱらと雨粒が落ちてくるのを感じて引き返しそうになりましたが、そんなに遠くないし最悪濡れて帰る羽目になってもいいや、と肚を決めてそのままペダルを漕ぐ。脚の調子が悪くなってからこっち、自転車でのお出かけがけっこうあとで負担になることが多かったのですが、行きも帰りもだいぶ楽になっていたので、たぶん本当にちょっとずつ恢復してるのでしょう。

 というわけで、先週の『天気の子』に引き続きTOHOシネマズ上野にて鑑賞したのは、『夜明け告げるルーのうた』『DEVILMAN crybaby』の湯浅政明監督最新作、サーフィンをモチーフに描くファンタジック・ラヴ・ストーリーきみと、波にのれたら』(東宝配給)

 先行する劇場版2作品を観てますが、確かにこれがいちばん話としてはシンプル。ストーリー的にも地に足が着いている感じ。しかし“水の中に死んだ彼氏が現れる”というモチーフを見事に膨らませて、アニメーションならではの空想的な見せ場を作り出してます……基本『~ルーのうた』と一緒、というのが若干気になりましたが、同じモチーフをより一般的な客層に伝わるよう再構築した、という意味では充分にアリ。シンプルとは言い条、伏線と回収が緻密なので、全篇が強い印象を残す物語になってます。

 ……ただ、個人的に、どーしてもEXILE系の歌や芝居はいまいち受け付けない。主人公のひとり港を演じた片寄涼太は、好青年っぽさは出ていたのでまあ許容範囲なんですが、全篇でフィーチャーされている主題歌のオリジナル版が流れるエンドロールが実はいちばんしっくり来なかった。無理にGENERATIONSに歌わせなくても、川栄李奈と片寄のデュエットで良かった気が……まあ、これはあくまで私の好みの問題。

 帰りは大降りになっている可能性も危惧してましたが、いざ劇場を出てみたら、思いのほかいいお天気。外をウロウロしていると今度は熱中症になりそうなレベルなので、昼食は家に帰って摂ることにしました。