日本の転換点。

 作業が立て込んでいるため、映画鑑賞は控えめにしてます。が、午前十時の映画祭今コマの作品は今日で入れ替えとなる。ここまでコンプリートを続けてきて、ここで断念するのは癪なので、昨晩までにとりあえずの目処を立てたうえで、朝からお出かけ。

 相変わらずTOHOシネマズ日本橋は完全復活してないので、今回も劇場はTOHOシネマズ錦糸町 オリナスです。鑑賞したのは、岡本喜八監督に橋本忍脚本、三船敏郎笠智衆志村喬加東大介錚々たるスタッフ&キャストで、日本がポツダム宣言を受諾し国民に敗北を伝えるまでの数日間に及ぶせめぎ合いをドキュメンタリー風に描き出した大作『日本のいちばん長い日<4Kデジタルリマスター版>(1967)』(東宝初公開時配給)

 いかにも昔のドキュメンタリー風、ではありますが、しかしリアリティと重厚感が凄い。閣僚、陸軍海軍それぞれの責任者に敗北を良しとしない下士官たち、各々の思惑が交錯し、暴発寸前まで高まっていく。考えてみれば簡単に丸く収まるわけがなかった終戦までの数日、そして運命の日をスリリングに描いている。鈴木貫太郎首相に笠智衆、情報局総裁に志村喬陸軍大臣阿南惟幾三船敏郎、と黒澤映画・小津映画の名優達が閣僚などに名を連ねてますが、度胆を抜かれるのは、どうしても本土決戦を熱望するがあまり、宮城を占拠するに至る軍人たちの姿です。本当に追い込まれ、切羽詰まっているのが解って、終盤の強烈な緊張感を盛りあげている。非常に面白かった……もしかしたら私は日本の映画監督のなかで岡本喜八がいちばん好きなのかも知れません。そろそろ他の作品も捜して観ようかしら。

 鑑賞後は、前にいちど入ったことのある双麺というラーメン店で昼食を摂ってから帰宅。