令和1発目のジャッキーは、笑わない。

 世間はまだGWまっただ中。正直、繁華街に出かけるのは賢明とは言いがたいんですが、なにせ待ち焦がれた作品が封切られたばっかりなので、さっさと観ずにはいられない。陽気もいいので、本日はバイクにて新宿まで赴きました――予想通り、いちばん安い駐輪場はとっくに埋まってたので、少し高くなりますが、新宿東宝ビルの地下駐車場に駐めることに。

 しかし行き先はその上のTOHOシネマズ新宿ではなく、新宿ピカデリーです。鑑賞したのは、ジャッキー・チェン主演最新作、娘をテロリストに殺された男の復讐劇を、『007/カジノロワイヤル』のマーティン・キャンベル監督、先代ボンドのピアース・ブロスナン共演で描いたハードアクションザ・フォーリナー/復讐者』(TWIN配給)。個人的には最もいまのジャッキーに演じて欲しいタイプの役柄だったので、日本公開が決まるはるか前から楽しみにしていた1本だったのです。そりゃあ後回しには出来ませんて。

 そしてこれが期待以上に私好みでした。いつもの陽気さを完全に封印して、過去を秘めた男から最強の復讐者へと転じるジャッキーの存在感がとにかく凄い。しかしこの作品の見応えは、そんなジャッキー演じる復讐者と共に、奇妙な立場に置かれたピアース・ブロスナン演じる北アイルランド副首相を用意した点にある。清濁併せ呑むような立ち回りでのし上がってきた男が事件を利用しようとしているところへ、復讐心に燃えたジャッキーが登場して翻弄される。果たして副首相がどの程度事件の背後関係を知っているのか? という謎をちらつかせながら、不気味に暗躍するジャッキーを描くタッチは、極めてハードボイルド。随所にジャッキーらしさを織り交ぜつつも、実戦的なリアリティを盛り込んだアクションもまたひと味違う。ジャッキーでなければ出ない説得力がありながら、これまでのジャッキー映画ともひと味異なる、見応えのある作品でした。

 いつもなら映画館の近場で昼食を摂るところですが、想像通り、GW終盤の新宿界隈は人でごった返している。どこに行っても並ぶだろうなー……と考えただけで嫌気が差したので、家に帰って食べました。