令和最初の1本は、原点回帰。

 せっかくのGWなので何かしら映画を観たい、という母のリクエストに応え、母の趣味に合いそうな作品を探してみたら、良さそうなのがあった。私自身このあいだまでノーチェックだった作品で、出来不出来は解らないものの、この原作、この監督ならまあ大丈夫だろう、と考え、母の確認も取ってチケットを確保。本日朝から出かけてきました。

 訪れたのは、有楽町駅前のビックカメラ11階にある角川シネマ有楽町。この界隈の劇場はよく来ていますが、よそと作品が被ることも多いため縁がなく、『シュガーマン』以来6年振りの訪問です。久しぶりすぎて、劇場が入っているのが何階かすら忘れてました。

 鑑賞したのは、未だ輝きの衰えぬミステリ界の女王アガサ・クリスティーが、自信作のひとつとして掲げた長篇を、『サラの鍵』のジル・パケ=ブレネール監督が初めて映画化、資産家の死を巡る謎を描いた本格ミステリアガサ・クリスティー ねじれた家』(KADOKAWA配給)。もともとミステリ好きから映画を見はじめた私としては、まさに原点回帰、という気分の1本。

 クリスティー文庫はぜんぶ持ってる、と断言できますが、追々読むつもりだったためにこの原作は未読。なのでどこまで原作通りか、は解らないのですが、毒殺に様々な思惑の交錯する遺族達、と実にクリスティーらしさが横溢したストーリー。あまりに王道の節回しなので、どうしても序盤の“事情聴取”パートが映画としては少々退屈に感じられますが、畳みかけるような終盤と衝撃には、そこを耐えて観る価値があります。私の好みとしては、もうちょっと手懸かりや推理のための伏線が欲しかったところですが、心理的な道筋のつけ方はさすが。衝撃的なラストに、余計なものを付け足さなかったのも、クラシカルな雰囲気に相応しい余韻を残してます。母もお気に召したようで、セレクトとしては正解でした。

 鑑賞後は、私が一時期よく訪れていたうどん店で昼食……しかしこれがあまり懸命とは言えなかった。いまがGWだ、という事実を織り込んで考えてませんでした……20分ぐらい並ぶ羽目になってしまった。こちらも私がよく注文するメニューを注文。こちらも母の評価は上々だったので、まあ良しとしよう。