シャマラン流“スーパーヒーロー”論。

 最近はあえて封切り直後を外すケースも多くなってますが、今回は早く観たくてたまらなかった。劇場は、いろいろ悩んだあげくにTOHOシネマズ西新井を選択……簡単に言えば、バイクで出かけたかったの。駐車場で悩まずに済む劇場はそんなに多くないのです。

 というわけで、朝一番にバイクで観に行った今日の作品は、M.ナイト・シャマラン監督最新作、『アンブレイカブル』『スプリット』のあとを描くサスペンスミスター・ガラス』(Walt Disney Japan配給)。きのう突如として『スプリット』の感想を仕上げたのは、このためだったりして。

『スプリット』でも感じてましたが、いよいよシャマラン監督が自分の作風を完成させたように思います。これまでシャマラン監督が試みてきたことが、見事に噛み合って独自の世界を構築してます。『アンブレイカブル』『スプリット』の物語を経てのサスペンスやアクションを盛り込みながら、中盤以降は過去の出来事を踏まえながらミステリアスに転がっていき、そして終盤には多くのひとの予想を超えた事態が展開していく。実は途中まで不自然に見える点が多い、と感じていたのですが、それすらこの物語の仕掛けのうちだった、と気づかされて、ただただ脱帽。ジェームズ・マカヴォイブルース・ウィリス、そしてサミュエル・L・ジャクソンという強烈な個性を持った俳優の力も完璧にコントロールしていて、シャマラン監督の良さが炸裂している。それこそ『アンブレイカブル』までは良かったんだけど~、と見限っていたひとも、とりあえず『アンプレイカブル』『スプリット』を予習復習したうえでご鑑賞ください。個人的にはシャマラン監督のベストに近い出来だと思う。

 と、内容には満足なんですが、ひとつ納得がいかないのは……パンフレットが作られてなかったこと。一時期かなり低迷してましたし、『スプリット』が東宝東和の配給だったのに今回はディズニー、でも作品のトップに出てくるロゴはユニヴァーサル・スタジオだったり*1、とだいぶこんがらがっているので、色々と事情があるのかも知れませんが、『アンブレイカブル』『スプリット』との関連や、ここまで紆余曲折も含めて解説するテキストぐらい用意して製品にすればいいと思うんですけどー。そんなにも売れ行き期待されてなかったの……?

 鑑賞後は例によって行きつけの蕎麦屋まで足を伸ばし、昼食を摂ってから帰宅。

*1:現在、ユニヴァーサル作品の日本での配給は主に東宝東和が行っている。