プロローグの高畑充希には私もグッと来ましたよ、ええ。

 午前中は、昨年受けた手術の経過観察のため病院へ。これといって異常はないので診察はあっという間に終了――むしろ、別の部分の話もしてしまったので、余計な診察までさせてしまった気がします。

 夕方、母と連れ立って映画鑑賞へ。ちょうど気になっている作品がかかっていたのと、近場なのにまだ母はTOHOシネマズ上野で観たことがなかったので、早めに予定を組んでおいたのです。

 鑑賞したのは、当時としては難易度の高かった、筋ジストロフィーを患いながらの自立した生活を、自ら多くのボランティアを募って実現した実在の人物・鹿野靖明の姿を、大泉洋主演にてフィクションとユーモアを交えて描きだしたこんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(松竹配給)

 とりあえず気になっていたのは、筋ジストロフィーの描写の正確さだったんですが、この点は文句なし。訳あってそこそこ詳しい方なんですが、極めて実態に沿っている。でも、だからこそこの鹿野というひとの破天荒ぶりが浮き彫りになるわけで、思っていたよりシリアスなんですが、それをうまくユーモアで包んでいる。高畑充希三浦春馬が絡む恋愛絡みのエピソードはフィクションのようですが、この要素があるお陰で、障害者と健常者の対等である部分とそうでない部分が解り易く、そして鹿野というひとの周囲との接し方も伝わりやすくなっている。題材に対してとても誠実で、でもちゃんと娯楽性も確立している好篇。鹿野の母を演じた綾戸智恵がけっこういい味出してます。

 ただ、エンディングテーマは出来たら別の曲にして欲しかった。ポルノグラフィティの曲が悪いわけではないんです、劇中でもっといい使い方をしている曲があるのですから、その原曲を使って欲しかった。そこだけちょこっとスッキリしなかった。