節度の塊。

 本日は、間隔調整のためいつもの火曜日には観に行かなかった午前十時の映画祭9上映作品を押さえてきました。

 まだ体力的にちょっと不安はあるものの、いつまでも躊躇していると余計身体がなまるので、頑張って自転車にてお出かけ……そこまでしんどくはなかった。ちょっとずつだけど恢復はしているらしい。

 毎度のTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞してきた午前十時の映画祭9今コマの作品は、一昨年にノーベル文学賞を受賞したことで話題となったカズオ・イシグロの代表作を『眺めのいい部屋』のジェームズ・アイヴォリー監督、アンソニー・ホプキンス主演で映画化、1920年代から50年代のイギリスを舞台に、執事の職務と密やかなロマンスを重厚に描きだした日の名残り』(コロンビア映画初公開時配給)

 個人的に大好きな要素が詰まっていて、観ていて妙にワクワクしました。階級社会における労働者の立ち位置であったり、第二次世界大戦に跨がる価値観、主義思想のあまり採り上げられない角度からの描写であったり、そうした事実を背景として、直接的な言葉を用いずに描かれるロマンスであったり。主人の主義思想について追随も糾弾もせず、私心をあらわにしないことで、ある意味ひたすら安全な生き方をしている“臆病者”とも取れますが、そこに伴う痛みも静かに織り込んでいて、結末も穏やかながら傷口に沁みるような情緒がある。実際のところ、静かすぎて普通に観ていて心躍る話ではないんですが、私はこういう映画、大好き。

 鑑賞後は、神田駅のほうまで移動して、神田らぁめん悠で昼食。ここは私にはちょっとしょっぱい味付けなんですが、美味しいのは確かなので、久々に立ち寄ってみた。注文したのはざるらぁめん……胃の容量の方が恢復してないので、やっぱりちょっと量が厳しかったんですが、それでも美味しかった。もちもちの平打ち麺に、あっさりのスープなので、ちょっとしょっぱさが強いことを除けばけっこう好みの味ではあるのです。