超絶ひとりでできるもん。

 今日は、先日の新耳袋トークライブで“観に行かなきゃ”と思った1本を押さえるべく、電車に乗って池袋へ……池袋なら自転車でも行けるのですが、他のどのルートよりもアップダウンが多く、しかも台風接近により天候が不安定なので、大事を取ったのです。っていうか、またぞろ熱くなってきたので、こんな陽気のもとであんまり体力消耗したくない。

 映画の初回がお昼時に近いので、先に西武の屋上へ行って、早めの昼食を摂ることに。池袋で食事、といえば、私にとってはほぼここのうどんなのですが、最近あんまり来る用事がなかったので、映画同様楽しみにしていたりする。屋上ゆえ、台風の影響をもろに受けて風が強く、用意していた常用薬を飛ばされそうになりましたが。

 食事のあと、地下から駅の反対側に抜けて、ルミネへ。行き先はここの8階にある、シネ・リーブル池袋です。テアトル系の劇場で、アニメも積極的にかけている劇場ですから、そこそこ足を運んでいるつもりでいたのですが、調べてみたら8年振りでした……まさかそんなに間が空いてたとは。道理で、東口から劇場までのルートが記憶から消えてたわけだ……。

 鑑賞したのは、これまで短篇や『怪談新耳袋』のアイキャッチ、『MOZU』のイラストなどを手懸けてきたアニメーション作家・坂本サクが、脚本から作画、音楽などほとんどの作業をひとりで担当して完成させた初長篇、ひとりの女性が体験する異様な出来事を描きだしたホラーアラーニェの虫籠』(Presidio配給)

 まずは、ひとりで作ったとは思えないクオリティの高さにひたすら圧倒されっぱなし。さすがに随所でコマ数は抑えている印象なんですが、絵が魅力的なので気にならない。そして、ホラーとして魅惑的な要素がてんこ盛り、しかも間の使い方が絶妙で、並の実写ホラー映画よりもはるかに怖い。あまりに色々と詰めこみすぎて、想像に委ねるにしてもちょっと飛躍が過ぎるのでは? という箇所も多いんですが、幻想性の豊かなホラー映画として、極めて高い完成度を示している。ほぼ全篇出ずっぱりのヒロインを演じている花澤香菜のポテンシャルの高さも満喫できます。

 だいぶ前にもいちど話を聞いた覚えはあったのですが、このあいだのトークライブで思い出して、すぐに観なきゃ、と思い、さっさとネット経由でチケットを押さえてしまったため、イベントつき上映の有無は調べてませんでした。どうも今週末から数日、ゲストを招いてのトークイベントが実施されるみたいです。この出来なら2回は観ても惜しくないので、もしかしたらまた足を運ぶかも知れません。

 鑑賞後はまっすぐ帰宅。自宅最寄りの駅に着いた直後、少しだけですが雨がぱらついてきて、自転車を選ばなくて正解だった、と安堵したのでした。