レンタルDVD鑑賞日記その593。

封印映像34 ひよいくぐり [DVD]

封印映像34 ひよいくぐり [DVD]

 今年5月リリース、『封印映像34 ひよいくぐり』。当時、同棲していた恋人とともに越したマンションの壁にひびわれが見つかり、それとともに住人にも異変が起きる“ひびわれ”、投稿者の早逝した姉の姿を収めたホームビデオに映る不可解なものが家族の闇を炙り出す“犬のオモチャ”、古地図サークルの面々で行ったフィールドワークの果てに起きた惨劇を捉えた表題作など4篇を収録。

 今年はこれが33から僅か2ヶ月でのリリース、そしてこの巻から最新巻まで4ヶ月連続リリース、というハイペースで発表している。大丈夫か、と他人事ながら心配になりますが、とりあえず連続リリース最初のこれに限っていえば、面白さは維持している。

 映像自体は不自然だったりわざとらしいものだったりしても、ドキュメンタリー部分が面白ければ問題なし、というスタンスなので、その意味ではちゃんと水準をクリアしてくれてます……正直に言えば、ちゃんと工夫があるがゆえに、非現実的な箇所やあり得ない言動が散見されるのが気にはなるんですが、作る努力をしているだけで評価したくなる……そのくらいヒドいものはヒドいですから。

 その点で今回、特に個人的に好感触なのは“犬のオモチャ”です。デジタル化されるよりはるか前の劣化した映像に映る怪異から紐解かれる背景は、決して珍しいものではありませんが、証言やアイテムの存在によって映像自体の忌まわしさを増しているのが、まさに怪奇ドキュメンタリーの本懐だと思う。

 ……しかし、連続リリースなのに頭から飛ばしすぎている感もあるので、この先にますます不安を覚えてしまうのであった。観ますけどね。