レンタルDVD鑑賞日記その592。

 今年6月リリース、これまでに発表したレポートのなかからスタッフ自身が選んだベスト作品ばかりを収録した『Not Found ネットから削除された禁断動画 −スタッフによるベスト・セレクション パート5−』。ある噂話を確かめるべく深夜に公園を訪れた若者たちが恐怖に遭遇する“ベビーカーの人儀容”、デートの記録のはずが女性の言動が次第におかしくなっていく“復讐デート”、夜な夜な出かけるようになった中学生の少年を追った長篇“中学生の集まる心霊スポット”前後編など10篇を収録。

 ぶっちゃけこのシリーズ、私の評価では決して全体の質が高いわけではないので、ベスト・セレクションを5回もやる必要はあんのかなー……というのが正直なところ。今回はグロテスクな映像は控えめ、超常現象らしき映像が中心に選ばれてますが、どれもドキュメンタリー部分がないので、少々物足りない。

 恐らくこのベストで採り上げたかったのは、ある意味このシリーズでないと出来ないドキュメンタリー3点ではないでしょうか。良くも悪くもこのシリーズの軸になっている、AD杉本とD古賀、ふたりのアレなところが思いっきり発揮されてるのです。下調べは乏しく、色々観た、と言いつつ記録が出来てない心霊スポット突撃に、定番の都市伝説なのにまるで知らず、オカルト番組のディレクターのくせに興味も示さないろくでなしぶりを晒す“小さなおじさん”は、実のところ私が呆れて一時期このシリーズを敬遠するきっかけにもなってるんですが、このシリーズらしくはある。

 前後編で送る“中学生の集まる心霊スポット”については、このシリーズの個性がきっちりと面白さに還元されているレポートだと思います……終盤の杉本はすっかりリアクション芸人の趣があっていささか気の毒ではありますが、話として面白かったのは認める。そして、間違いなくこのシリーズでしか出来ない。

 果たしてわざわざ切り出すほどのもんだったかなー、という疑問はありますが、このシリーズのベスト・セレクションにはなっている。いまさら旧作に手を出す人も珍しいはずなので、商売としては正しい。