(たぶん)今年最後の映画鑑賞は、レディー・ガガ。

 まだ5日ありますが、スケジュールの色々を考えると、映画鑑賞に行けるタイミングは今日が最後。ということで、年内に観ておきたかったもう1本を押さえるべく、朝からTOHOシネマズ上野へ――本日の作品は、出来ればドルビーアトモスIMAXのスクリーンで観たかったんですが、対応する劇場はどこも上映時間が私には微妙だったので、いちばん足を運びやすいところを優先しました。

 鑑賞したのは、ブラッドリー・クーパーが初監督を兼ねて出演、レディー・ガガ演じるヒロインとの愛と栄光、そして挫折を情感豊かに描きだし、賞レース大本命と目されている話題作アリー/スター誕生』(Warner Bros.配給)。企画が公になった当初はクリント・イーストウッドが監督する、と言われていたので、いつの間にかブラッドリー・クーパーになっていてビックリしましたが、それでも情報しか出てない段階から気にはしていたのですよ。

 噂どおり、これは傑作。燻っていた女性が突如としてスターダムにのし上がる、という内容に説得力をもたらすレディー・ガガが圧巻。演奏で見せるパワーもさりながら、本質的にどこか気弱なヒロインをきっちり演じきっていたのも凄い。しかしこの作品、そのヒロインのまばゆい活躍ぶりと対比するように、どんどん凋落していく男の悲哀もまた重要な見所なのです。こちらは本業ではないのに冒頭でしっかりスターとしての貫禄を示した一方で、自身の悪癖や昔から抱えていた持病、そして急速に大成していくパートナーの存在によって追いつめられる男の姿が切ない。構成の妙もあって、苦くも忘れがたいドラマが醸成されている。ほぼ全篇でストーリーを彩る音楽も魅力ですが、映画として極めて質が高い。ほんとにアカデミー賞、かなりいいところまで行くのではないでしょーか。

 というわけで、これでいちおう今年は映画納め……の予定。もしかしたら自宅で未見の作品を楽しむかも知れませんが、たぶん次に映画館に足を運ぶのは年明け。