新作100本目は、ある幽霊の物語。

 ホームページに映画感想をアップする際は、DVDや配信などで鑑賞した作品を含めたものと、劇場で初めて鑑賞した作品とを別々に数えています。累計のほうは既に104本ですが、劇場のみのカウントはまだ100に届いていなかった。今日観てくる作品が、その記念すべき今年100本目に当たるのです――なので、なにを観に行くのか、ちょっと悩んだりしてました。

 本日は徹夜イベントもある日なので、そこに合わせてスケジュールを調べ、調整してみたのですが、これがいい、と選んだ作品は、今日の最終回上映の時間が微妙に早い。そんならもう1本観て時間を埋めるか、と思っても、こんどはそこにぴったり収まる作品がない。あっても、今度は食事をする時間が取れなかったり、と問題が多い。だったら、午前中のうちに、観たいものを1本だけ拾って、あとはギリギリまで家でゆっくりしているほうが得策に思えてきた。

 というわけで、朝からお出かけです。土曜日の朝ぐらいだと道も空いているし、寒いけど天気はいいので、バイクにて移動……風まで強くて、飛ばされるかとヒヤヒヤしつつ。

 駐車場にバイクを駐めて訪れたのは、新宿シネマカリテ。何だかんだで2年振りの訪問です……このところTOHOシネマズ界隈でほとんど用が足りてしまっていたので。

 鑑賞したのは、『セインツ -約束の果て-』のデヴィッド・ロウリー監督とケイシー・アフレックルーニー・マーラの主演コンビが再結集、死してなお記憶の場所に留まり続ける幽霊の“そのさき”を情緒豊かに描きだしたA GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』(PARCO配給)

 幽霊は出て来ますが、怖い映画ではなく、非常に味わい甲斐のある幻想文学の趣。一般的な映画ならもっとポンポンと進むべきところを、ひとつの描写をこれでもか、とばかりじっくり見せていき、その佇まい、環境音すべてから情感を滲ませる。最終的にとんでもないところに話が飛んでしまいますが、“幽霊”というものの定義を追求すると、本当にこういうところに行き着くのかも知れません。とても詩的で、映画的興趣に富んだ佳作。……にしても、いかに監督との信頼関係が強いとはいえ、オスカーまで獲ってる俳優が、8割方シーツを被って顔が見えない状態で演じてる映画ってなかなかクレイジーだと思う。

 鑑賞後は、すごーく久しぶりに、札幌らーめんのお店へ。数年前に徹夜イベント前の夕食に、と立ち寄って、美味しかったものでときどき利用してたんですが、実はけっこうな人気店だったらしく、お昼時はかなり混んでいる。このところ徹夜イベント前はあんまり余裕がなく、お昼時に寄ればその有様なので、しばらく足が遠のいてました。今回は映画の尺が短いので、席が埋まる前に滑り込むことが出来たのが幸いでした。久々ですがやっぱり美味しい。

 食事を済ませると、もうちょっとだけ足を伸ばし、買い物をしてから駐車場に戻り、家路へ。また夜が更けてから出直します。