サスペンスはPCモニターの中で。

 最近は観たい作品を拾っていくのに必死で、封切り当日に観ることが減ってます。しかし今日のは、設定を聞いた時点でむちゃくちゃ興味を惹かれ、是が非でも押さえたくなった。封切りは金曜日ですが。午後からの用事とうまく噛み合う時間割がなかったので、今日、朝から観に行きました。

 わりあい好天が続く予報なのに、今日だけ雨マークがついていたので、諦めて電車移動するつもりでいたのですが、どうやら夜のうちにだいたい降ってしまったらしく、保ちそうな気配になったので、自転車でお出かけ……このひと月というもの、大つけ麺博目当てでバイクや電車での移動を主体にしていたせいか、日本橋までの距離が思ってたよりしんどい。やっぱりマメに漕がないと身体が突いていきません。

 えっちらおっちら辿り着いたTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞した本日の作品は、失踪した娘を探すためにパソコンやネットを駆使する男を、全編ほぼすべてPC画面のみで描く、というユニークな表現方法を用いた新機軸のサスペンスsearch/サーチ』(Sony Pictures Entertainment配給)

 これは傑作です。ほんとにPC画面だけで、前提となる家族のドラマを構築し、サスペンスに富んだ物語を紡いでいる。メッセージ送信から反応までの間や、いちど入力した文章を消す、といった具合に登場人物たちの繊細な感情を汲み取り、SNSの画面やメッセージに細かな伏線をちりばめ、それを順繰りに回収していって意外性をも演出する。ネット配信のニュース動画であったり、監視カメラや隠しカメラ、更には荒技まで用いていますが、見事に“PC画面で表示できるもの”に絞ったままで最後まで突っ走り、中弛みも落胆もしない。サスペンスとしてはいっそ正統派の作りであることも好感が持てます。パソコンやスマホにまったく親しんでいないと若干理解に戸惑うところもありそうですが、それでも間違いなく傑作。大スクリーンで観る意味はあるかな、とちょっと危ぶんでましたが、これはこれで味がありました。画面がデカいので文字が追いやすい。

 鑑賞後はだいぶ遠まわりをして、またぞろ四代目けいすけにて昼食……道中、食べるところはたくさんありますが、最近すっかりここのつけ麺がお気に入りなのです。