本日のお買い物

 最終巻は小包扱いであるが故にちょっと早めに、しかも日曜日に到着しました。およそ1年半にわたって刊行された傑作カンフー映画ブルーレイコレクションの掉尾を飾る30巻は、それまでの剣戟主体のアクションから拳の戦いにシフト、作品自体を大ヒットさせた一方で、当時ハリウッドにいたブルース・リーを刺激し、後年のカンフー映画隆盛の端緒を作った、1970年の記念碑的作品『吼えろ! ドラゴン 起て! ジャガー』。

 最終巻にして原点回帰、というのもなかなか面白い趣向。例によって本篇はまだ観てないんですが、それでも解説を読むだけでもこの作品が後続の香港映画、ひいては世界のアクション映画に与えた影響の大きさは窺える。アクションの見せ方、盛り上げ方の基礎をほとんど構築し、起用された多くの役者、スタントマンのなかに、チェン・カンタイやユエン・ウーピンといった、のちに世界的にその名を知られる才能が名を連ねている。確かに、ここまでカンフー映画の傑作を辿ったうえで鑑賞した方が味わい甲斐はありそう。

 最終号ということで、冊子の記事も全般にシリーズを総括するような内容になっている。当時の撮影現場を知る染野行雄氏のインタビューでは、たぶんディープな香港カンフー映画愛好家でも知らないような立役者に言及してますし、台詞のニュアンスを解説するコラムでもこれまで採り上げた香港や中国圏独特の文化を背景としたやり取りを復習するような趣旨になっている。

 依然として本篇は観てない、というのがいっぱいあるのですが、冊子だけでも色々と勉強になるシリーズでありました。



 同種の新しいシリーズが始まるなら引き続き購読しようかしら、とも思っていたのですが、結局現時点まで特に告知はないので、ジャッキー・チェンDVDコレクション以降続いてきたデアゴスティーニとのお付き合いもいったん途切れることになりそうです。ちょっと寂しい。