知られざる夫婦の偉業。

 先週月曜日、普段ならば、プログラムを切り替えたばかりの午前十時の映画祭7上映作品を観に行く日なのですが、アカデミー賞授賞式鑑賞のために延期しました。先送りする場合も、いつもなら翌週月曜日が第2候補になるのですけれど、今日はauのサーヴィスで特別なクーポンを発行していて、アカデミー賞関連作に限り900円で鑑賞出来る、とあって、そちらを優先することにしました。対象の1本『ラ・ラ・ランド』は既に鑑賞済、かついまはいちばん盛況な時期に違いないので、もう1本の対象作品を観ることにしたわけです。

 雨の予報が出ているため、電車にて出かけた先は日比谷のTOHOシネマズシャンテ。鑑賞したのは、アカデミー賞主演女優部門候補作品、まだ異人種間での婚姻が禁じられる州があった当時に結婚、逮捕され裁かれたものの、のちに法改正のきっかけになる判決を引き出した夫婦の実話を映画化したラビング 愛という名前のふたり』(GAGA配給)

 法改正にも関わる極めて重要な事件なのに、法廷の描写がほとんどない、という珍しい作りになっている。実際のふたりも判決後はほとんど露出しなかったせいもあるようですが、目立つことよりも夫婦として、家族としての穏やかな暮らしを求め苦悩する姿にこそ焦点を絞ることで、彼らの人柄や、社会の彼らに対する見方を巧みに描き出している。血腥い場面どころか、ラビング氏が心根の穏やかな人物であるがゆえに怒鳴るようなひと幕さえなく、終始淡々としていますが、その表情、仕草から心情が滲み出すかのようで、切々と沁みてくるような仕上がり。アカデミー賞では無冠に終わってますが、確かにいい作品です。

 当初、昼食は近場のラーメン屋あたりで摂るつもりでいましたが、あんまり胃の調子がよくないので自宅にて軽めに済ませました。気になる店はあったんですが、またそのうちに。