爆笑問題withタイタンシネマライブ#44、のついでに魔女の呪い。

 2日連続で夕方から出かけて、映画鑑賞です。ただ本日のメインは、今年最後となるタイタンシネマライブ。しかしそのために新宿まで出向くなら、ついでにもう1本観よう、と考えてしまうのは、ここ最近の状況では仕方のないところでしょう。そうだと言って。

 土曜日も新宿に来る予定なので、そのときに観るチケットを確保してから、TOHOシネマズ新宿へ。メインイベントの露払い的に鑑賞した1本は、『サプライズ』のアダム・ウィンガード監督が手懸ける、近代のP.O.V.スタイル・ホラーの原点のひとつと言える大ヒット作の正統続篇、あの事件で森に消えた姉を探す青年と、彼に帯同した若者たちがふたたび恐怖を目撃するブレア・ウィッチ』(Showgate配給)

 機材こそライブアクションカメラやドローンが導入されましたが、スタイルは潔いほどきっちりオリジナルを踏襲している。しかしそれ故に、技術や表現の洗練ぶりが窺える出来です。登場人物ほぼ全員がカメラを装着しているため多視点で物語は捉えられ、音響も優れているので、観客の臨場感はレベルアップしている。相変わらず、なかなか肝心なものは映りませんが、それが恐怖を増幅することを十二分にわきまえた演出で、最後まで鷲掴みにされます。ただ、ある意味でオリジナルを忠実に受け継ぎすぎていて、サプライズや突出した趣向が見当たらないのが物足りなく思えるかも。しかし、衝撃や恐怖の演出に長けた監督の手管が存分に堪能できる、優秀なホラーになっていることは確か。

 少し間を置いて、本日のメイン、そして今年最後となる、爆笑問題withタイタンシネマライブ#44です。

 とりあえずタイタン所属芸人でいちばんツボだったのはミヤシタガクです――私は基本的にこの人のネタは好きなのですが、今回は息子が薬物問題で検挙され出演舞台を中止することになった俳優の記者会見、という設定……昨今多い話ですが、人を食った組み立てが相変わらずいい。日本エレキテル連合も、お馴染みのどぎつい関西弁キャラで、思いがけず私の好みの分野に切りこんでくるネタなのでかなり笑わされました……人によっては引いたと思いますが。

 しかしタイタン組で特筆しておきたいのは、長井秀和です。基本的にこの人のネタにはあんまり触れたくないんですが、最近この方は目出度いのか目出度くないのか解らない話題でちょこっとだけ芸能ニュースを賑わせており、そこにちゃんと自分で触れてきた。芸人としては非常に正しい、と思いますけど、そっちの話題はもう膨らませなくていいから。

 ゲストは、ほぼ準レギュラーのパペットマペットは安定の出来。実のところネタをちゃんと観るのは初めてだったエレキコミックは、やついいちろうの見た目の濃さをうまく活かしたキャラクター芸と、ネタの構成の巧みさで魅せてくれました。最近お気に入りのタイムマシーン3号は、話第を方々に飛び散らせつつもきちんとリンクさせていく、彼らとしては安定の趣向で楽しませてくれます。ビックリしたのは、十年一日の如く古いネタばっかりやっているBOOMER&プリンプリンが『ドクターX』という旬のネタをぶち込んできたことですが、ガワを変えただけで中身はいつも通りでした。

 締めの爆笑問題は今年の芸能界を総括するようなネタの組み立て。とはいえ正直いちばんおかしかったのは、冒頭で成宮寛貴引退に触れて「ネタが間に合わねーよ!」と喚いていたのと、『君の名は。』をうまく採り入れた終盤でした。

 全体としては安定した仕上がりで楽しませていただきました。最近はスペシャルでのネタ番組もちょっと復権していて、TVでもそれなりに楽しんでましたけど、ひと組あたりの尺が多く、そして遠慮のないネタをぶち込めるライブは別格です。来年も出来る限り観に来ます。