レンタルDVD鑑賞日記その502。

 入院当日に届いたため鑑賞できなかった月額レンタル、昨晩ようやく鑑賞しました。『ほん呪』のスタイルを引き継ぐ怪奇ドキュメンタリーシリーズ第4作です。都市伝説で語られる公衆電話で起きた怪異を捉えた“かぞえる”、廃墟となったラブホテルでのAV撮影中に恐怖が襲う“たすけて”、投稿者が過去に関係した女性の絡む怪奇映像とそれにまつわる出来事を追っているうちに事態が急展開していく“きこえる”前後編など7篇を収録。

 たぶん『心霊玉手匣』のスタイルをノンフィクション的な立ち位置で引き継ぐためのシリーズだったんだろうな〜、というのはわりと早いうちに気づいていたんですが、今回は構成でモロに『心霊玉手匣』の演出岩澤宏樹の名前があってさもありなん、といった心境。スタッフルーム一緒だしなあ……。

 まあ、リアルだろうとフィクションだろうと面白ければいいのです。相変わらず登場する人々の喋り方とかに不自然な印象があるのは惜しまれますし、怪異の現れ方が全般に似たり寄ったりなのは考えた方がよかったように思われますが、まさに構成の巧みさ、不気味な奥行きが見応えを生み出している。

 傾向が似通っているとは言い条、それなりに面白い単発もいいのですが、やっぱりこのシリーズ、スタッフの本領は長篇“きこえる”にこそ見出せます。それ自体は決して強烈とは言いがたい怪奇映像を発端に調査を進めていくにつれて起きる奇妙な出来事、異様な展開。そののちに炙り出される本当の怖さ、というプロセスの面白さを堪能させてくれます。特にこの話、中心人物の行動に筋が通っていないのですが、だからこそ薄気味悪い。

 正直なところ、パワーでもインパクトでも、同じメーカーの『死画像』および『呪われた心霊動画XXX』のラインに後れを取ってしまった印象は否めないのですが、『ほん呪』における連作の面白さを踏襲したシリーズとしては間違いなく高いレベルにあるので、今後も続いて欲しいところ……なんか、ひとつのメーカーでシリーズを乱立しすぎるきらいがあって、そのうち統廃合されてしまいそうな気もしますけど。