ヘップバーンの歌はおおむね吹替でした。

 作品の切り替わった直後の月曜日は午前十時の映画祭7を観に行く日。『ロシュフォールの恋人たち』は間隔を調整したくて1週遅らせましたが、今回はローテーション通りにしました……生憎の雨模様でしたが、まあ仕方ない。

 毎度のTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞した今コマの作品は、同題ミュージカルをオードリー・ヘップバーン主演で映画化、アカデミー作品賞などに輝いたミュージカル映画の傑作です。育ちの悪い娘が教育を経てレディに変貌する過程をコミカルに華やかに描いたマイ・フェア・レディ』(Warner Bros.初公開時配給)

プリティ・ウーマン』や『舞妓はレディ』の元ネタにもなっている作品なんですが、これらの作品を観たあとで鑑賞すると、どうも物語としての組み立てに物足りなさを感じてしまいます。半年で社交界に、という目標を掲げたわりに、指導が発音に限定されていて失敗が明白すぎたり、終盤でロマンスに転じるに際して、エピソードや心理的伏線が不充分なのでいまいち共感しづらい。歌や振り付けの完成度は高いですし、ほとんど吹替にされる、という憂き目を見つつも女性の見事な変身を体現したオードリーの演技も見事で、傑作と呼ばれるのも理解は出来るんですけど、この題材の描き方、という意味では前述した発展形の作品のほうが優れている。とはいえ、原型としての価値も疑いはありませんが。

 鑑賞後は近くの蕎麦屋で昼食。店舗の狭さもあってけっこう混雑している店ですが、陽気が悪いのと、映画が長尺で一般企業の休憩時間を少し過ぎていたこともあって、前に来たときよりスムーズでした。