活躍したのはニックでした。

 昨日に続いて封切り鑑賞です。しかもジェイソン・ステイサムの最新作が含まれている。そうなれば私の行くところはユナイテッド・シネマ豊洲に決まっている。ただ、内容の都合なのか朝一番の回がなく、私の生活習慣に合わせると夕方以降に観るしかない。幸いに、別の要チェック作品が非常に都合のつけやすい時間にかかっていたので、ハシゴしてきました。

 降雪の影響は思いのほか残っておらず、快晴のなかいい気持ちで自転車を漕いで豊洲へ。さすがに土曜日の午後、それも出かけたくても出かけられなかったであろう昨日の翌日ですから、カナリの混雑ぶり。まあ、混んでいるのはいいことです。目当ての作品のチケットも問題なく取れたし。

 まず鑑賞したのは、P.O.V.スタイルのホラー映画の金字塔の4作目、海上の密室を舞台に繰り広げられる最後の決戦を描いたREC/レック4 ワールドエンド』(Broadmedia Studios配給)。1作目から追っている私には、これを外す、という選択肢はない。

 前作同様にP.O.V.スタイルからは離れていますが、しかし相変わらずツボを押さえた作りが見事。しかも、前作は中盤以降、P.O.V.とかまったく関係ない内容になってたんですが、今回は第1作、第2作の内容がしっかりと影響していて、題名に偽りなし、と感じさせる。率直に言えば、趣向が少々小さくまとまってしまった感はあるんですが、ずっと優秀なホラーを撮ってきたジャウマ・バラゲロ監督らしい、痛快な決着でした。

 空き時間にちょこっと買い物を挟み、続いて鑑賞したのは2015年最初のジェイソン・ステイサム詣でです。ラスヴェガスで用心棒めいた稼業をしている男が遭遇するトラブルを描くワイルドカード』(KLOCKWORX配給)

 大迫力、盛りだくさんのアクションを期待するとかなり大ハズレ、なんですが、ステイサムの色香を堪能したい、という理由なら『ハミングバード』に次ぐぐらいの出来映え。相変わらず強いけどどこかパッとしない男のクールさと悲哀とを、アクションを控えてじっくりと見せてくれるのです。アクション自体もシンプルながらパワーと工夫があって堂々たる仕上がり。話としては大変地味だし、どこかユニークな筋運びでもあるんですが、ステイサム流のハードボイルドとして味わい甲斐のある1本でした。個人的には、ステイサム版『八百万の死にざま』のように思えました。

 どっちも絶対オススメ、という内容ではないんですが、しかし期待には充分に応えてくれる出来映え。実は今年初めてのハシゴだったんですが、実にスッキリした気分で家路に就きました。

 ちなみに、例によって今回も、封切りのタイミングやスケジュールの兼ね合いで決めたハシゴだったんですが、またしても妙なリンクがありました。内容ではなくて、見出しに掲げたとおり、活躍したのがどっちも“ニック”だったのです――まあ珍しい名前じゃないけどね。