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 緊縮財政のなかでもこれだけはどーしても外せませんでした。変わり者だが天才的な頭脳を持つ診断医ハウスと、彼のチームが遭遇する奇妙な症例とトラブルを描くシリーズ第7シーズンです。ちょこちょこ細切れに鑑賞しよう、と思っていたのですが、いざ観はじめたら止まらずに、既に9話まで鑑賞済。

 本国では昨年に放送された第8シーズンをもって終了しており、いわば最後の嵐に先駆けた平穏とでもいいましょうか、第3シーズン冒頭なみのハッピーな第1話から、初期作品に戻ったかのようなエピソードが続いてます。とはいえ、そのつもりで観ると、やっぱりそろそろ潮時だったのだ、というのを感じます――遂にオープニングから初期キャストの名前がひとつ消え、前シーズンまで活躍していた女性メンバー・サーティーンは序盤でいちど姿を消し、新たに加わったのはかなり突飛な設定の人物。一方で、ファースト・シーズンからのレギュラーふたりはもはや枯れ果てて新しいエピソードは提供しづらくなっているし、そもそもハウス自身、特徴的な設定のひとつだったバイコディン中毒がなりを潜めている。人物の変化はリアルとも言えますが、そろそろ硬直化しているのも確かで、人気のあるうちに幕引きを、というハウス役のヒュー・ローリーほか製作陣の決断は正しかった、と現時点で感じてます。

 とはいえ、相変わらず医療ミステリとしての入り組んだ愉しさは健在です。過去の遺物を契機に、いまや根絶したはずの天然痘の脅威に晒される話とか、娘を救った神への感謝に年1回自ら磔になる男の話とか、医療ミステリという設定だからこそ効くユニークなシチュエーションが繰り出される。終わるのはもー受け入れてますが、でもこれがいつか途切れてしまうかと思うとやっぱりちょっと残念。ひととおり観たら、そろそろ最初から観直そうかしら。来年リリースされるはずの最終シーズンに備えて。