リンカーンの映画上映前にリンカーンの予告篇を観る。

 多忙ながら2日連続の映画鑑賞です。だってしょうがないじゃない、これはとてもとても愉しみにしていたのだから!

 依然として体調に不安があり、午前中は寝て過ごして、夕方からお出かけ。本日訪ねたのは、TOHOシネマズ日劇です。ずいぶん色んな映画館に通うようになりましたが、距離的にも立地的にもここが私にはいちばん心地好いのです――サービスの仕組みについては色々文句はつけたいんですけど。

 本日の作品は、あの異色のベストセラー『高慢と偏見とゾンビ』で一世を風靡したセス・グレアム=スミスの小説を、ティム・バートン製作×ティムール・ベクマンベトフ監督のコンビで実写映画化、アメリカの歴史にその名を刻む人物が実はヴァンパイア・ハンターだったという大胆な仮説に基づいて描く伝奇アクションリンカーン/秘密の書(3D・字幕)』(20世紀フォックス配給)

 基本的には面白い……のですが、恐らくリンカーンの史実に巧く填め込もうとするあまり、心理的な整合性が不具合を生じてしまった印象。あちこち不自然に思える言動が目立ちます。しかし、リンカーンの立志伝の背後できちんと吸血鬼狩りの出来事が絡んでいくアイディアと、随所で繰り広げられる『ウォンテッド』路線を継承する超絶アクションのインパクトは素晴らしい。ティム・バートンティムール・ベクマンベトフという独特のヴィジュアル感覚を持つふたりの映画監督のコラボレーションならではの味わいは充分堪能出来ます。問題は、グレアム=スミスの構成力、という気がするんですが。

 その気になればハシゴも出来るスケジュールだったのですが、依然として体調に不安が残るので、今日は大人しく帰宅。



 ちなみに、この作品は史実に徹底して虚構をまぶした作りですが、これとは別に、スティーヴン・スピルバーグ監督、ダニエル・デイ・ルイス主演による史実準拠の『リンカーン』が、同じ20世紀フォックス配給で来年、公開されます。それは別に構わないんですが、しかしこれからヴァンパイア・ハンターに潤色された話を観ようとしているときに、明らかにリアル志向の別作品の予告篇を観る、というのは何だか微妙な感じでした。