たまりかねて今日もハシゴ。

 20日にもハシゴを敢行したばかりですが、今日もハシゴです……そうしないと、楽しみにしていた封切り作品が知らぬ間に終わってしまいそうだったので。今年、本数は観ていますが午前十時の映画祭とか大成龍祭とか古い映画の企画上映ばかりで、とにかく油断すると封切りを見落としてしまう。観逃してしまうほどあっさり終わってしまった作品はその程度の出来、と言われても善し悪しは出来るだけ自分の目で判断したいではありませんか!

 既にチケットは押さえてあるので、ギリギリまで作業したり仮眠したりしてから、まずは日比谷のTOHOシネマズスカラ座へ。同じ建物にあるみゆき座は午前十時の映画祭の常設館扱いとなったせいで六本木に次いで通い詰める劇場となってますが、スカラ座は縁がなく今年初の鑑賞です。他の小屋でもやっているのに敢えてここを選んだのにはそういう理由もある。

 というわけで1本目は、大ヒットアメコミ・アクションシリーズの前日譚、プロフェッサーXとマグニートーが袂を分かつまでを描いたX-MEN:ファースト・ジェネレーション』(20世紀フォックス配給)。『キック・アス』のマシュー・ヴォーン監督が手懸けていて、最近注目のジェームズ・マカヴォイが若きプロフェッサーXに扮しているなど、個人的に注目点が多い作品でもありましたが、噂通りのハイ・クオリティ。前日譚として必要な要素を見事にちりばめつつ、近い志を持つふたりが袂を分かつに至った経緯と、彼らに拘わった若きミュータントたちの青春ドラマを、絶妙な匙加減で混ぜ合わせている。これからいきなり観ても面白いでしょうが、シリーズを追っていた人なら余計に頷ける、現時点での最高傑作。

 鑑賞後はすぐさま有楽町マリオンにあるTOHOシネマズ日劇へ。けっこう近くにあるのですが、それでもあいだ10分程度だと、劇場に着いた頃にはもう予告編が始まってます。やっぱり諸々含めて20分は欲しかったな……。

 2本目は正しく本日封切り、J・J・エイブラムス監督&スティーヴン・スピルバーグ製作による、未知の脅威に晒された街を舞台に少年たちの冒険を描いたSUPER8/スーパーエイト』(Paramount Japan配給)。……映画好きとしてはひたすらワクワクせざるを得ない。かなり遅れて映画にハマった私でも、彼らの情熱は理解できる。そして盛り込まれた往年の映画に対するオマージュの心地好いこと! しかしそれ以上に、いい映画の要素が余すところなく、決して不自然さを感じさせずに詰めこんでいる点が優秀。年齢を問わずお薦めできる、この夏一押しの作品です。

 ……しかし、満足はしたんですが、前評判が高く、実際観ても面白かった作品の2本立てというのは、むしろちょっと損をした気分になります。単品でも充分に浸れる余韻が、2本重ねたことでぶれることは否めません。ハシゴするときは、片方がどこか微妙だったりするぐらいがちょうどいいのです。嗚呼、夏場恒例のしょーもないホラーも観たいなー……