『午前十時の映画祭』初参加。

 先週の土曜日から、TOHOシネマズ系列25の劇場にて、『午前十時の映画祭』なるイベントが開催されています。近年、いわゆる“名画座”のような、ロードショーとは一線を画して、古今東西の名作映画をかける劇場が減り、映画館で優れた映画を鑑賞できる機会が減っていることを憂えて、映画評論家の推薦や一般観客からの投票を募って選出された名作映画50本を週替わりで、毎朝10時から上映する、という内容です。公式サイトを眺めれば解る通り、映画好きでなくとも聞き覚えのある作品がずらりと並んでおり、まあ大半はDVDなどで入手は可能ですが、やっぱりこーいうのは与えられた機会に映画館で観ておきたい、と、企画が発表されたときから、なるべく可能な限り足を運ぼうと、作品をチェックしておりました。その記念すべき1本目の上映が本日にて終了するため、現在あんまり余裕はないのですが、ちょっとストレスが溜まってきましたし、気分転換も兼ねて急ぎ足を運んだ次第。

 場所は六本木なので、電車にて移動。……個人的には西新井でも開催してくれたら嬉しかったのですが、あちらは別途名画座企画を実施しているので、まあ仕方ないか。

 午前10時からの上映、というのは普通の社会人にとってあまり優しくない設定ですが、趣旨に賛同する人が多いのか、それとも1本目に選ばれた作品の魅力故か、かなりの人の入り。ギリギリで、インターネットにてチケットを押さえた私は、普段取っているよりも更に前の座席で、さすがにちょっとしんどかった。

 作品は、スティーヴン・キング原作×フランク・ダラボン監督・脚本の黄金コンビが確立した記念すべき作品であり、この企画の一般投票で1位を獲得したという伝説的名作ショーシャンクの空に』(松竹富士・配給)。ほんとーにかつては映画にまったく興味がなく、過去の名作に意識して触れることもしなかった私は、恐ろしいことにこれでさえ初めての鑑賞です。

 評価以外ほとんど情報を入れずに鑑賞しましたが……もう脱帽ものの傑作でした。確かにこれは、初監督作品とは思えないほど隙がない。あらゆる要素、細かな描写のひとつひとつが観客の意識を巧みに誘導し、描写を味わわせ、緊張をもたらし、膝を打つような驚きを与えてくれる。そして結末は、苦みを添えながらもこの上なく爽快。一般投票で1位に輝くのも宜なるかな、と思わせる大傑作でした。

 鑑賞後、有名なうどん屋にて昼食を摂り、前項で記したお買い物を済ませて帰宅。……さー、トラブルですっかり滞ってしまった作業を進めないと。