スティーヴン・ソダーバーグ×ジョージ・クルーニー二本立て。

 本当は今週あたりから作業に集中しているはずが、なかなか連絡が来ないので、この際心残りを完全に払拭してしまえー、とばかり本日も映画鑑賞。しかも時間割を調べた結果、理想的なタイミングを発見してしまったので、二本立てであります。

 午前中にとりあえず懸案をひとつ片付けて、一休みしてから電車にて六本木へ。窓口の人に見出しと同じ言い方をしてみようかと考えてましたが、無駄に混乱させるだけだろうと思ってやめました。

 まずはケイト・ブランシェットトビー・マグワイア共演、徹底して1940年代のスタイルで撮影された、古典的なムード漂わせるサスペンスさらば、ベルリン』(Warner Bros.・配給)。白黒の映像のみならず、書き割り風のセットやスクリーンを使用した背景、高性能マイクを排除した明瞭な台詞回しと大仰な演技、そして甘さよりも苦みの勝ったストーリーに至るまで、徹底して現代的なものを拒んだ作りにひたすら痺れます。事情が込み入りすぎて把握するのが大変ですが、そのぶん味わい甲斐のある傑作。『グラインドハウス』にも通じる美学を感じさせるこーいう作品、私は大好きです。

 続いてはオールスター・キャストによるヒット・シリーズ第3作、悪党チームが総力を費やして仲間の復讐に赴くオーシャンズ13』(Warner Bros.・配給)。先に観た作品と同じ監督が撮ったとは思えない煌びやかな映像と派手なストーリー、ですがオールスターというシステムをきちんとわきまえた作りは、精神的にはちゃんと相通じるものがあります。前2作のような強烈な逆転劇がないのがちと物足りなかったのですが、ジョージ・クルーニーブラッド・ピットマット・デイモンも、新規参入のアル・パチーノからあの人に至るまできっちり役割を果たしたうえで綺麗に締めているので、こちらも大満足。

 2本とも方向性は違えど、映画に対する造詣と情熱がよく窺えて快い仕上がりで、いつもならハシゴのあとは疲れが勝ることが多いのですが、今回は爽快な気分で家路に就くことが出来ました。来週あたりからまたとうぶん蟄居することが多くなるはずなのですが、そのぶんの活力は得られた気がします。……得られてたんだったらいいなあ。