今日から約1ヶ月半、映画鑑賞は新宿中心となります。

 プログラム切替直後の火曜日は、午前十時の映画祭13を観に行くのがローテーション……解ってます。きょうは木曜日です。しかし、色々考えたら、今コマはこれがいちばん好都合だ、と思ったのです。
 いつもより早めに起床し、バイクにて向かったのはTOHOシネマズ新宿。本日から、この界隈で1ヶ月半ばかしラーメンイベントが続くことになっていて、それゆえとうぶんは新宿界隈の劇場を利用することになります。出ているお店や、他の理由で日本橋や上野を使うことはあるでしょうけれど、基本的にはこっちを目指す。
 鑑賞した今コマの作品は、スティーブン・キングの小説をフランク・ダラボンが大きく膨らませて脚色、妻と愛人を殺した罪で投獄された男の長い苦難と鮮やかなクライマックスを描きだした大傑作ショーシャンクの空に』(松竹富士初公開時配給)
 公開時は決してヒットしなかったのに、映像ソフトや再上映で評価が改まり、午前十時の映画祭最初の年に全作品でも最高の動員を果たすほどの人気作になった、という伝説の作品でもある。この映画祭でも、都合6度目の上映。私もそのほとんどを観ているうえ、ケーブルテレビで流れていても思わず観てしまうので、いったい何回観たんだか。
 しかし何度観ても傑作です。薄汚れ荒々しいなかにも詩情のある描写、苦難に満ちた刑務所暮らしにもしばしば彩りを織り込み、それがクライマックスであまりにも鮮やかに昇華される。テレビ番組として観るときはクライマックスだけ釘付けになったりしますが、そこに至る伏線が丁寧だからこそ味わえる感動は、何度でも全篇通して観る価値がある。なにせ今日は朝が早かったのですが、もう筋はほぼ把握してるし、遅れてもいっか、くらいの気持ちだったのですが、やっぱり楽しみだったようで、就寝が遅かったにも関わらずちゃんと目が醒めたよ……これを書いている今もまだ眠いけど。
 ただ残念だったのは、空席ひとつ挟んで隣に座った客が、しばしば集中を乱したこと。午前十時の映画祭はオープニングで邦題を掲げるのがお約束なのですが、無音のそのくだりで「来た!」と小さく叫び、そのあとも要所要所でわりとはっきり声に出して感想を漏らす。笑ったり、ちょっと言葉にならない声が漏れるくらいならまだしも、「ひでーなあ」とかはもう少しボリュームを落として欲しかった。家で観ているのではないんだから、反応するのは心の中だけにして……って注意できれば良かったけど、ちょっと触れると思わぬ爆発をしそうな雰囲気があったので、終わるまで耐えてしまった。
 ちなみに今コマの午前十時の映画祭13は、スティーブン・キング×フランク・ダラボンの刑務所ドラマパックで、新宿だと次にかかるのは『グリーンマイル』。実は、『ショーシャンクの空に』よりも前にテレビでほぼ全篇観ているのですが、感想はちゃんと書いていない。そもそも映画館でも観てません。感想、早めに書こう……時間あるか?

 鑑賞後は、大久保公園へと向かう……そのあとの経緯は項を改めます。明日もたぶんネタがないので、明日に回すかも。

TOHOシネマズ新宿、エレベーター正面に掲示された『ショーシャンクの空に』上映当時の午前十時の映画祭13案内ポスター。
TOHOシネマズ新宿、エレベーター正面に掲示された『ショーシャンクの空に』上映当時の午前十時の映画祭13案内ポスター。

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