さてはお前、犬じゃないな……?

 2023年最初の映画鑑賞は、午前十時の映画祭12です。ちょうどプログラム切替直後の火曜日でもあったし……既に曜日感覚が狂ってしまって、今日でいいのか、出かけるまでちょっと悩んでましたが。
 劇場もいつも通りのTOHOシネマズ日本橋です。鑑賞した今コマの作品は、アカデミー賞短編アニメーション部門で複数のノミネート、受賞をしている人気シリーズのうち3本をセットにして上映する珍しいプログラム『ウォレスとグルミット』(東北新社配給)
 名前は知っているけれど、ちゃんと観るのはこれが初めてです。まあファンタジーなのは解ってましたが、こんなにぶっ飛んだ作品だったとは。チーズが食べたいからぜんぶチーズで出来てる月に行くとか、店子として入居したペンギンが実は大悪党だとか。発想がまず面白すぎる。
 展開もひたすらに予想を超えてきて、観てる側も一緒に振り回されている感じ。強いて言えば、最後の『ウォレスとグルミット 危機一髪!』は冒頭から順を踏まえて描いているので、大まかな流れは予想通りになるんですが、この展開で冤罪とか飛行機の描写なんか入ってくると思う訳がない。
 変化に富んでコミカルな動き、ウォレスの暢気さとグルミットの聡明さのコントラストが生むユーモアが、細かに見所を作り出していて、退屈する隙もありません……まあ、なまじブッ飛んだ内容ゆえに、これを3本立てにされると、若干飽きてくるのも確かですけど、その創意工夫も含めて楽しい作品でした。新年1発目にはこのくらい気楽に観られる作品がいいです、はい。
 近年は、このラストのエピソードに登場したひつじのショーンを主役にしたスピンオフが劇場公開される一方、メインの新作はご無沙汰だったようですが、どうやら近々『ウォレスとグルミット』としての長篇がお目見えするらしい。思いのほか楽しかったので、そちらは公開されたら早めに映画館で観ます……って、調べてみたらNetflixで2024年配信予定だって……そりゃあ、ここでだけ封切だ、って言うなら観るけど、もうちょっと劇場での上映も検討してね。

 鑑賞後は、またぞろ日本橋ふくしま館へ。どうやら初売りを実施していたようで、行きに通りかかったときには入口の外にまで列が出来ていて、今日はここで食べられないかも、と危惧してましたが、どうやら映画が終わった頃には一段落していたようで、12時過ぎのお昼時ど真ん中だったにもかかわらず、並ぶこともなく着席出来ました。チャーシューメンは完売になってましたが、もともと私はチャーシューよりも麺が多い方が好きなので問題なし。
 初売りの対象はこの時点でもうとっくに終了していたようで、売り場のなかも先月29日に訪れたときより空いている。何か買って帰ろうかしら、とも思いましたが、今日のところは食事だけで退出しました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました