今年100本目は、椅子と旅するロードムーヴィー。

 2日連続の映画鑑賞です。最近はさすがにやりすぎやろ、という自制が働いて、ちょっと間を置いたりしてるのですが、今回は致し方ない。今日のチケットを押さえたあとで、昨日の『ぼくらのよあけ』が行動範囲内での上映が終わる、と気づいてしまったため、押し込むことにしたのです。
 劇場は、TOHOシネマズ新宿……大つけ麺博が終わって解放されたはずなんですが、今回はIMAXで観たかったのです。日比谷にもIMAXはある、しかも今月から新宿と同様のレーザー対応になったんですが、あそこはディスプレイの類があんまりなくて詰まらないので、積極的には行きたくないのです。まあ、話題性のある作品だと何かしらの展示がある場合もありますが、その可能性に賭ける気はない。
 本日も移動はバイク、駐車場もTOHOシネマズ新宿まで1キロ近く歩くいつものところを利用。しかし、このところ続けて利用してきたからか、所要時間がちょっとだけ短くなった気がします。
 鑑賞したのは新海誠監督最新作、各地にある“戸”を閉める役割を担った青年と、巻き込まれてしまった少女の冒険を描くすずめの戸締まり(IMAX with Laser)』(東宝配給)。ちなみにこれが今年映画館で観る100本目であり、TOHOシネマズ新宿で今年観た映画10本目でもある。
 映像的、音響的には日本屈指と言っていいハイクオリティ。そしてそのうえで今回は序盤から冒険ファンタジーとして突っ走った作りです。
 あえて予告編以上の情報を仕入れずに観に行ったのですが、当初は“廃墟”という題材は、注目度の極めて高い新海監督が扱うにはリスクないかな、と思っていたところ、本篇を観たら納得。そこに繋げたかったのね。情報を追うのにSNSを駆使するあたりとか現代的な要素をちりばめつつも、過去の記憶とも繋がるモチーフをちりばめていて、如何にも新海監督らしい。
 ただ今回、特に印象が強かったのは、ジブリへのオマージュです。冒頭、いきなり起きる災厄の描写、異形のものの表現、そして旅立ちに『ルージュの伝言』を採り上げるあたり。これまでと同様、現代日本を舞台としているので、そのもの、とまでは思わないのですが、冒険やモチーフゆえに強く意識したのかも知れません。
 絵のクオリティを更に高め、また自身の作品で扱ったテーマや展開へも意識的に応えるような作りで、メジャーに進出した新海監督の第1章の締め括りとも捉えられる仕上がり。好きになるかは別として、映画館で観る価値のある壮大さと熱は充分にある。

 鑑賞後は、駐車場からほど近いところにある麵屋海神に立ち寄って昼食。昨日のど・みそと同様、私にとっては安心して食べられるお店です。……でもそろそろ、また違うお店を開拓したいところ。

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