団地でサヴァイヴァル。

 2日連続の映画鑑賞です……作業が追い込みなので、本当はあんまし良くないんですが、これは観てこよう、と決めていた作品が、行こうと思っていたユナイテッド・シネマ豊洲では変則的な上映時間になってて、私が合わせやすい日程が今日しかなかったのです。しかも……まあ話を進めます。
 台風の接近で天気が不安定になっていますが、きょうはどうやらまだ晴れらしい。豊洲ほど気兼ねなくバイクで行けるところもないので、今回もバイクで飛ばします。やや寝坊気味でしたが、それでも開映ギリギリ、トイレに入る余裕もあったのは、もうこの道にだいぶ慣れたからでしょう。
 鑑賞したのは『ペンギン・ハイウェイ』のスタジオコロリド×石田祐康監督の最新作、大雨とともに漂流を始めた団地に取り残された子供たちの冒険を描く雨を告げる漂流団地』(ツインエンジン×Giggly Box Co.,Ltd.配給)
 ……これは傑作。きのうの『夏へのトンネル、さよならの出口』も良かったけど、あちらには物足りなかった、豊かな余白がある。
 ほぼあり得ない状況のファンタジーなんですが、しかし安穏と流されてはいられない本格的なサヴァイヴァルのドラマになっている。その中で噴出する、それぞれの秘めた想いや鬱屈がぶつかり合って、制約された舞台なのにものすごく心を揺り動かされる。
 説明のつかないことが多い一方で、しかし起きたことには芯が通っている。その上で読めない展開と、思いっきり心を打たれる描写が逸品です。緊迫しながらもユーモアがあって、躍動的な中に美しく苦い郷愁もある。そしてその先の未来があって、物語の先に様々な世界が夢想できる、完璧と言っていいくらい優秀なファンタジー。真面目に、ことし観た映画の中でも五指に入るくらいに好き。
 しかもNetflixで同日配信開始なので、恐ろしいことにもうご自宅でも観られます。そちらで観てもいいけど、あのスペクタクルな絵面はスクリーンで観る価値があるので、お近くで上映しているなら出かけてください。
 冒頭の方の“しかも”の続きですが、実はこの作品、今日が初日で、ここユナイテッド・シネマ豊洲で舞台挨拶も実施される。ただし上映は18時……行くなら透析を休まないと無理。しかし今週は土曜日にも予定があって、透析をするには不都合。もはや動かせないので、諦めざるを得ない。ただ、この舞台挨拶があるお陰で、通常上映が午前中になった気配があるので、私としては感謝すべきかも。この傑作を大きなスクリーンで観られたのは幸甚でした。

 豊洲で映画を観るとき、食事はたいてい、劇場と同じ階にあるど・みそで摂ります。今回は、今月頭に別件で訪れた際にいちど食べているので、たまには他の店にしようかな~、と思ったのですが、前述の通り、私は作業の追い込み中。ダラダラと歩いて店を捜し回って体力を消耗するよりは、多少並んでも、慣れたど・みその方がいい。
 注文も特に悩まずいつも通りの特みそこってりで、待ち列も出来ているので、手早くいただいてすぐに退散。まあ、毎日はキツいけど、このくらいの間隔なら飽きずに食べられる、だからこそ贔屓にしているわけで。
 到着が開映時間ちょっと前、食事もそんな感じで手際よく済ませたお陰か、駐車料金すら発生しませんでした。

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