この新幹線、殺し屋ばっかり乗ってくる。

 本日の映画は、予告篇が出回った時点から母を誘ってました。案の定、興味を持ってくれたので、一緒に出かけてきた次第。
 朝イチに出かけたTOHOシネマズ上野にて鑑賞した本日の作品は、伊坂幸太郎の小説を『デッドプール2』のデヴィッド・リーチ監督、ブラッド・ピット主演で映画化、不幸な殺し屋が新幹線内での些細な仕事のはずが壮絶な殺し合いに巻き込まれていくブレット・トレイン(字幕)』(Sony Pictures Entertainment配給)。封切は先週ですが、空き時間の都合で一週間遅らさざるを得ませんでした。
 ――期待通りイカれてた。そして期待以上にクソ面白かった。
 終始、「これはいったいどこの日本だよ」とツッコみたくなるヴィジョンの連続ですが、それがあまり気にならない。と言うか、本筋の展開がいい意味でブッ飛んでいて、この内容にはいささか現実離れした日本の風景がよく似合う。
 伊坂幸太郎原作らしい込み入ったプロットで、序盤はちょっと混乱しますが、ユーモアの豊かな会話と、複数の人間が絡みあう緊迫感ある笑い、そして過剰なアクションとが絡みあって、普通に惹き込まれてしまう。
 これもこの方の原作らしい意外性も最後には組み込まれてますが、もう細かいことは言わさず、ひたすらに観る者を昂揚させる展開、映像、アクションに満ち満ちている。それぞれに味のある俳優が、際立ったキャラクターで個性を発揮していて、悪党ばかりだけどみんな魅力的なのもいい。とりわけブラッド・ピットは、ここ数年のなかでも屈指の名演だと思う。
 だいぶ派手に血は流れますし、素っ頓狂な日本の表現にどーしてもムズムズしてしまうひともいるでしょうが、そこさえ気にならなければ間違いなく楽しめる。個人的には、ほとんどのひとのそういう懸念を吹き飛ばす爽快感があると思う。

 鑑賞後は、最近母と上野で映画を観に来たときのお約束で、丸亀製麺にてうどん弁当を買って、自宅にて昼食。外で食べるより、こっちの方が気楽なのです。

 だいたい前週の火曜から水曜、翌週の時間割が出揃ったくらいで、1週間の映画鑑賞を考えるのですが、今週は、まとまってきた時点でふと感じたことがある。
 ……ヘンな映画ばっか。
『NOPE/ノープ』もたいがい変でしたが、『地下室のヘンな穴』で加速して、今日ので脳天ブッ飛ばされた気分です。楽しかったけど、やや胸焼けもしている。来週は、もうちょっと普通の映画を観る……かな? あれこれとスケジュールを検討しているところですが、まだ決めかねているので、ふたたび変なのを観てしまうかも知れない。

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