ようやくジェームズ・ディーン主演作コンプリート。

 プログラム切替直後の火曜日は、午前十時の映画祭12を観に行く日です。今回は通常の時間割に戻せました。
 天気のほうは、当初の予報よりは改善して1日曇り……しかし、どうにも陽気は怪しい。なので、当初の予報で想定していたとおり電車移動。大雨なら、外に出ずにTOHOシネマズ日本橋に入れる地下鉄のルートを使うつもりでしたが、行きは降る様子はなかったので、神田駅から歩きました。
 鑑賞した今コマの上映作品は、本篇の公開を待たずにジェームズ・ディーンが命を落としたことでも記憶される、鬱屈を抱えた若者たちの悲劇を描く『理由なき反抗〈4Kマスター版〉』(Warner Bros.初公開時配給)。『エデンの東』『ジャイアンツ(1956)』はこの映画祭で鑑賞済なので、これにてようやくジェームズ・ディーン主演作コンプリート。
 ストーリーとしては、若者の漠然とした不安と衝動を、ディーン演じる主人公の目を通して繋いでいるだけなので、あまり牽引力はない。だからこそ圧倒的に、ディーンの凜々しい佇まいと繊細な表情が鮮烈です。善良で、家族を愛しているのに破壊的な行動に及んでしまう、若者の苦悩を素晴らしい説得力で体現している。
 また、“チキンレース”という危険な遊びや、不良少年を象徴するファッション、そしてその後様々な映画に登場することになるグリフィス天文台を大々的にフィーチャーしたことなど、ひとつひとつの要素が印象的で、その後の文化やフィクションに影響を及ぼしている、という点で、やはり魅力的な作品だったのは確かなのでしょう。
 思いのほか主人公が本質的に優しい人物であるだけに、この結末は痛ましい。その苦い余韻も、作品の印象を深めてます。出来としてはディーン主演のほかの2作より落ちる、というのが私の率直な感想ですが、いま語り継がれる彼の魅力がいちばん詰まっているのは間違いなく本篇。

 映画を観たあと、当初は久々に鬼金棒で並んででも食べようか、と考えていたのですが、前夜にふと思い立って、これも久々に未体験の店を開拓してみることに。レポートはまた後日……早くても3日後くらいに。もう記事は出来てますけど、ネタのない日のためのストックにしたいので……言い換えると、2日はほぼ確実にネタがあるのだ。

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