マフィアはつらいよ。

 プログラム切替直後の土曜日は午前十時の映画祭11を観に行く日、ではない――のですが、来週に母の用事が入ることに絡んで、今週来週と透析を実施する時間をちょっと調整している。併せて映画鑑賞の予定も色々と考慮した結果、今コマは土曜日に行くのがいちばん都合が良さそうだ、という結論に至りました。
 というわけで、朝から自転車にてTOHOシネマズ日本橋へ。そろそろ寒くなって参りました……しかし、自転車を漕いでいるとだんだん熱がこもって来るので、まだ安易に厚着は出来ない。今日のところは、まだ先週あたりの服装まんまでしのげていますが、そろそろ何かしら考えねば。
 平日はまあまあ座席に余裕はあるんですが、さすがに土曜日はかなり席が埋まっている。人出が戻っているのは喜ばしいこと、だけどこういう土日に動きづらくなるのが私にとっては億劫。やっぱり平日くらいの混み具合が私には合ってる。
 鑑賞した今コマの上映作品は、マーティン・スコセッシ監督が実話をベースに、少年時代からマフィアを志した男が、いちどは財を築きながらも暗黒街の恐怖に呑まれていくさまを、当時としては斬新なスタイルで描きだした『グッドフェローズ』(Warner Bros.初公開時配給)
 もともと眠気が強い状態だったためときどき意識が薄れるのに難儀しましたが、作品自体は面白い。やたらと言葉数の多いモノローグとともにテンポよく語られるギャングの半生が、瞬く間に絶頂へと赴くと、急速に血腥くなっていく。スタイリッシュな描写がいつしか焦燥感に満ち、追いつめられていく様が怖い。
 近年の大作『アイリッシュマン』もそうでしたが、スコセッシ監督は、犯罪者として生きることをそうとうネガティヴに捉えている気がします。憧れや功名心でこの世界に踏み込んでも、けっきょくは過酷な結末が待っている。エピローグ、序盤で見せたモノローグの饒舌さがそのまま受け継がれていますが、それゆえに悲哀が滲みます。ちょっと長めですが、見応えのある名作でした。

 自転車でお出かけしたときは、その辺で食事をしていかないと帰り道の終盤でへばってしまう。
 ……が、なんだか今日はタイミングが合わない。日本橋ふくしま館はお気に入りの老麺まるやがイートインに出店してるので、それで済ませるつもりでいたら、この土曜日だけお休みしてる……どういうルールなのか解りませんが、ときどき食事だけお休みにしているようです。
 では次の候補に考えていた、神田らぁめん悠を覗いてみたら、こっちもまさかの休み……というか、もともと土日は定休日だったらしい。店頭には“店舗移転のお知らせ”まで貼られていたせいで、「こっちに行けばいいの?」としばらく悩んでしまった。移転自体は12月6日で、私には有り難いことに、コレド室町のすぐそばに移るらしいです。これまでより足を運ぶのが楽になるな。
 やむなく第3候補に考えていたつじ田 味噌の章を窺ってみると、こっちはこっちで、営業しているけど列が出来てる。気持ちに余裕があれば並ぶ価値のある店ですが、もうそろそろ空腹がピークに達しつつある。もうちょっと足を伸ばすのもしんどい。
 結果、期せずして、まだ入ったことのないお店を訪ねることに。まあ、系列店は何度か足を運んでいて、美味しいのは知っている。メニューは違っても、コンセプトが近く、やっぱり美味しかったので結果オーライ。
 どこの店に行ったのか、は、またそのうちにアップします。

コメント

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