幸せに奉仕するAIがあってもいいだろう! ※ぺこぱ松陰寺風に

 スケジュールの調整がしやすくなった、とはいえ、諸々の理由から、映画鑑賞は基本、火・木を軸にしています。しかし今週は、様々なスケジュールを考慮した結果、ちょっとずらしたほうが理想的な時間割になる、と気づいた。それゆえに木曜日は出かけず、今日の朝にしたわけです。
 行き先はTOHOシネマズ上野。陽気もいいので、久しぶりに自転車にて移動……このところ、様々な体調不良が続いて、運動類はあらかたサボっていたからか、思いのほか移動がこたえました。
 鑑賞したのは本日封切作品、『イヴの時間』などで注目を集めた吉浦康裕監督最新作、テストのために極秘で学校に送りこまれた人工知能の少女が巻き起こす騒動を軸に描く青春物語アイの歌声を聴かせて』(松竹配給)。前々からこの監督の作品は観てみたい、と思っていましたが、成り行きとは言え初日に観に行くことになるとは予想してなかった。
 序盤は少々ガチャついてますし、特殊なAIとはいえ突飛な行動が目立つのが気になりましたが、しかし面白いしカタルシスは素晴らしい。AI・詩音の危なっかしい行動は展開にスリルと意外性を生み、彼女の振るまいがもたらすメインキャラの変化が、クライマックスのドラマにきっちりと影響している。劇場オリジナルアニメーションは、如何に躍動的な見せ場を作るか、が勝負どころですが、本篇は詩音の歌を活用したミュージカル風のシークエンスを拡張させて、印象的に仕上げている。
 それにしてもこの作品、土屋太鳳の声が思いのほか詩音というキャラクターに合ってる。いくぶん棒読みの印象はあるんですが、それが却って詩音のキャラクター性にしっくり来る。そもそも土屋太鳳の声の演技も拙いわけではなく、狙ってこのトーンを貫いている、というのはクライマックスで解ります。配役まで含めて完璧で、今年のアニメ映画のなかでは収穫のひとつだと思う。

 映画を観終わってもまだ11時半前、じゅうぶんお昼前までに自宅に戻れる。というわけで外食はせず、家に戻って食べました。
 ……そして帰り道で改めて、このしばらくの怠慢で体力がだいぶ衰えているのを実感しました。左目の眼底出血もどうやら落ち着いてきたので、『Fit Boxing 2』も再開。午前中でまあまあ動いていることですし、とりあえずは軽めで様子見です。

コメント

  1. […] 原題:“Sing a Bit of Harmony” / 原作、監督、絵コンテ&演出:吉浦康裕 / 脚本:吉浦康裕、大河内一楼 / キャラクター原案:紀伊カンナ /  […]

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