しぶとく生き延びる小悪党。

 プログラム切替直後の火曜日は午前十時の映画祭11を観に行く日……『ティファニーで朝食を』の振替上映も観たせいで3週連続になってしまいましたけど、今回からは通常のペースに戻ります。『マディソン郡の橋』の振替上映もやってますが、そちらはちゃんと観てるしね。
 劇場はいつも通り、TOHOシネマズ日本橋。陽気がいいので、移動もいつも通り自転車です……っていうか、最近はここと上野くらいしか自転車で出かけないんですが。先の手術以来、大事を取って『Fit Boxing 2』はお休みしてますが、体力自体は衰えていないようで、以前なら捕まっていた信号も抜けられる――もちろん車道の左端を走ってます念のため。たぶん、透析週6日のペースを維持しているので、体調が安定しているからでしょう。
 今コマの上映作品は、黒澤明監督×三船敏郎主演のコンビによる1958年度作品、戦国の世に辛うじて生き延びた百姓と、お国再興を目指すひとびとの珍道中を描いた『隠し砦の三悪人』(東宝初公開時配給)
 さすがに安定のクオリティ……だけど、個人的にはいまひとつ合わなかった。古い映画にはありがちなのですが、描写が間延びしていてしばしば飽きるのです。各シーン無駄をもうちょっと省くだけで、2/3くらいの尺になりそうな気がする。
 しかし、各々のシチュエーションの発想は素晴らしい。60年以上経ったいまでも、本篇に類するような発想はあまり観ない。確かに『スター・ウォーズ』のR2-D2&C-3POの雛形も感じますし、後年のエンタテインメントに与えた影響も窺えるんですが、群衆のシーンや馬上での戦いなど、特徴的な場面ほどあからさまに踏襲はされてない。なんかものすごいもん観た、という充実感はありました。それにしても雪姫、確かに高貴な美人の感が出てるけど、気合いが入りすぎてて怖い。

 鑑賞後は近場のラーメン店で食事……と思ってましたが、緊急事態宣言が解除されたお陰か、どこも混んでいる。並ぶのはやだなー、とうろついているうちに億劫になってしまって、けっきょく最寄りのケンタッキーでランチセットを購入、自宅で食べました……帰り道の終盤、空腹で低血糖起こしそうでした……。

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