卒業まで辿り着く、という奇跡。

 本日の映画鑑賞はTOHOシネマズ上野です。雨の兆候が薄いなら、自転車で行くしかない……徒歩でもいいんですけど、時間的余裕がね。
 鑑賞したのは、原悠衣によるコミックをアニメ化したテレビシリーズから繋がる完結篇、イギリスからの留学生アリスと金髪マニアの忍を中心とした女の子たちの高校最後の日々を描いたきんいろモザイク Thank you!!』(Showgate配給)
 きょうび、完結までしっかりとアニメ化されること自体が貴重です。前作から5年も経ち、内容的にも少々駆け足のきらいはありますが、きちんと完結したことを言祝ぎたい。
 ただ、やっぱり詰めこみすぎて慌ただしい。4コマを基本とするスタイルの漫画をそのまんまアニメにすると、どうしても細切れな場面の羅列になりがちで、本篇尺が20分ちょっとしかないテレビシリーズならそれでいいのですが、映画としては短めでも80分もの長さにすると、細切れ感がますます強くなる。個々のエピソードは楽しいんですけど、なかなか話が進んでくれない印象になる……実際には修学旅行や進路の悩みなど、それぞれ20分程度で小気味良くまとめてるはずなんだけど。
 雑然としてはいますが、しかし語るべきことはちゃんと語りきってます。主要キャラクターの魅力や象徴的なエピソードを盛り込み、5人の進路、それぞれの想いを織り込み、昇華している。なにせ、メインである忍があんな変態金髪マニアなので、エピローグもだいぶコミカルで感動という趣はないんですが、しっかりと締めくくった清々しさはあります。映画として優秀、とは言いませんが、最初から観てきたファンの奇態にはしっかり応えてる。
 こういうアニメ作品にはよくある、数量限定の来場者特典もあります。初週は、現代文で出た、物語の朗読を録音して提出する宿題、という体裁のオーディオドラマCD。メインキャラ5人それぞれのものがあって、来場者にはランダムで提供される。
 個人的には、綾の『源氏物語』が聴いてみたかったのですが、私が引き当てたのは忍でした……唯一、アリスを主人公にしたオリジナルの話を読み上げてる、というジョーカーみたいな代物。帰宅後さっそく聴きましたが、これはこれで面白かった。他のキャラクターを模した登場人物の台詞がほぼ完コピなのが素晴らしい。

 鑑賞後は、久々に鴨to葱に立ち寄り、鴨汁つけそばをいただく。時間的にちょうど昼食時で、5人ほど前に並んでいたのですが、開店が早いのでこのくらいならさほど待たずに済みました。こんなにテキパキ進むなら、もっと頻繁に立ち寄ってもいいかも。

コメント

  1. […] 原作:原悠衣(竹書房・刊) / 監督:名和宗則 / 副監督:山本天志 / 脚本:綾奈ゆにこ / キャラクターデザイン:植田和幸 /  […]

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