私たちにはまだ、ジャッキー・チェンが必要だ。

 予告通りにきょうは映画鑑賞です。
 ただしその前に、バイクを点検に出してくる、という野暮用がある。10時半に預け、そこから歩いて御徒町方面へ向かい、映画館――の前に、ちょっと早めの昼食を摂るべくラーメン店へ。ふだんは列が長く、敬遠しがちな鴨to葱というお店ですが、到着したのは開店10分前、既に列は出来ているものの、まだ4人だけ。収容人数の少ない店内でも、確実に開店後すぐ着席できる。しかも、券売機を見ると、前回は品切れのマークがついていたメニューが押せるようになっていた。劇場入りがギリギリになる可能性もありましたが、この機会を逃す手はない、と列に並ぶ。
 無事に食事を済ませ、TOHOシネマズ上野へ。食べ終わるまでが早かったため、だいぶ時間を持て余しましたが、ギリギリに着くよりはずっといい。

 鑑賞したのは、『ポリス・ストーリー3』のスタンリー・トン監督×ジャッキー・チェン主演というお馴染みの布陣による最新作、国際警備会社がVIP救出のため世界各地で戦いを繰り広げるアクション大作プロジェクトV(字幕)』(TWIN配給)
 良くも悪くも、大味なアクション大作、といった趣。
 世界各地を飛び回り、規模は大きいけれど、細部がやっぱり雑。カネの隠し方や組織による使い途、そもそもの警備会社の利益の出し方とか、現実的な疑問が観ているはしから噴出してきます。アクション自体も、趣向が多彩で迫力もあるけれど、そのぶんあんまり合理性を考慮してなくて、印象が大味。
 しかし、そもそもそこで丁寧すぎる作品を過剰に求めなければ、充分に贅沢で楽しい。これだけ多くの国を巡る大作も最近はそれほど多くありませんし、ジャッキーはじめ香港系のスタッフが集まったアクションの質は当然のように高い。近年、ジャッキーは若手の活躍を促すような作りを志してますが、今回はそれを更に徹底し、自身が披露していたアクションのスタイルを意識的に若手各キャラクターに分散をしている。己は押さえるところを押さえつつ、コメディリリーフ的な立ち位置で作品にユーモアを添えていて、こういうバランス感覚は絶妙。
 舞台が次にどこに移るか、敵味方がどんな策略で動くか、は解りづらい一方で、お約束はしっかりと守る。安易とも言えますが、そこにある安心感を優先した作りは、観ていて素直にスカッと出来る。だから、いい意味でも悪い意味でも、大味な大作アクション、なのです。
 むしろ、こういう方向性に徹した娯楽作品は最近、ハリウッドからはあまり出て来ないので、個人的にはかなり満足してたりする。ツッコミどころを笑いつつ、アクションのクオリティを堪能出来るのがいいのよ。

 預けたバイクの点検が終わるのは17時予定、既に食事も済んでいて、することはないので、映画館から最寄りの駅に赴き、電車でいったん帰宅。バイクは夕方、母に店まで送ってもらって回収してきました。
 距離的には大して行ってないんですが、それでも4年経つと色々変えねばならないところが出てくる。夏くらいまでにもーちょっと稼いで、交換に当てないと、あとあと大変なことになりそうです……頑張ろ。

コメント

  1. […] 原題:“急先鋒 Vanguard” / 監督&脚本:スタンリー・トン / 製作:スタンリー・トン、バービー・タン /  […]

  2. […]  9日も間が空いてしまいましたが、3日、映画鑑賞の前に訪れた、鴨to葱での食事のレポート。……すぐに書き上げてあったんだけど、ストックにしてたら、出すタイミングがなかったのだ。 […]

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