まだ語られていない世界の片隅へ。

 1週間ぶりの映画鑑賞は、何故か先週と同じ新宿ピカデリーです。きょう観たのもホントならもっと早くに押さえるつもりでいたのに、出遅れた結果、当初使うはずだった劇場での上映が終わってしまい、時間割のうえでも、ポイントとかの都合からも適当だったのがここになってしまったのです。館内の動線が悪くてあんまし好きではないんですが致し方ない。

 天気がいいので今週もバイク……のつもりでしたが、こちらは断念。だって、寒すぎるんだもの。武装すれば寒さは凌げるとしても、問題は風の強さです。これではどれほど身を鎧っても凍えますし、せっかく治りつつある風邪をまた拗らせてはたまらない。というわけで電車にて、ずーっと映画感想の宿題を片付けたりしつつ移動。

 本日鑑賞したのは、クラウドファンディングなどを経て2016年に公開、絶賛を浴びた作品に、予算や尺の都合で外されたシーンを追加したこの世界の(さらにいくつもの)片隅に』(東京テアトル配給)

 リンさんのシーンが多く追加されてる、という話は聞いてましたが、リンさん、というよりはすずさんの“女”の部分をより際立たせる組み立てになっている。そして、旧版のなかでいささか唐突だったり、浮いているように見えたモチーフのほとんどがこの外されたシーンに繋がっていたことに驚愕しました。あの紅ってそういう意味があったのか。

 普通の、どちらかと言えばぼんやりしたひとが、最大の悲劇からほんの僅かの距離で見た“戦争”、という、この作品の最も重要な主題からすれば決して必要ではない。けれどこの時代を生きた女性の、それぞれが抱える鬱屈であったり、喜びであったり、悲しみであったり、そういうものをより際立たせる描写が追加されてます。だから少々生々しくなりすぎたきらいはあって、抵抗を覚えるひとがいるのも解る。でも私は、間違いなくこのヴァージョンのほうがより完成されてる、と思います。

 きょう鑑賞した時間割は、11時5分スタートの14時5分終了……先週に引き続き、昼食時をすっぽり奪ってます。先週同様、劇場のフライドポテトで空腹をごまかし、上映終了後はすぐさま食事を摂るべく移動。

 最初に向かったのは、徹夜イベントの前などにときどき利用していた北の大地というお店。が――何故か、心当たりの場所に見当たらない。よくよく見回してみたら、あったはずの店舗が消えていて、かつての入口に何やら貼り紙がしてある。ドキドキしながら近づいてみると、店舗移転のお知らせでした。

 ……恵比寿駅の近くに移ってた。

 恵比寿駅の近くに用事があるときなら是非とも利用したい。が、さすがに今行くには遠すぎる。やむなく、少し歩いて、高島屋からほど近い路地裏にある五ノ神製作所というお店を目指す。ここは変わった立地にも拘わらずいつ訪れても列が出来ていて、余裕がないときはあまり立ち寄りたくない。とはいえもう14時をだいぶまわってますから、もう列は解消してるでしょう。

 ……まだ並んでた。

 ここまで来たら、別のお店を探すより並んだ方がまし、という可能性もありましたが、そう思って待機時間が長引くと余計に辛い。そこで、かつて北の大地があった付近まで戻り、そこから目と鼻の先にある一蘭新宿中央東口店を訪れてみた。

 以前は列が店の外に出来ることもあった店舗でしたが、しばらく近づかなかったあいだに座席を増やしたらしい。お陰でスムーズに入店、食事も問題なく出来ました。

 ということで期せずして念願の一蘭初体験を済ませてきたので、詳しく書く――のはまた後日に。帰宅後、ずーっと家の中で探し物をしていてすっかりヘロヘロなので、一眠りして仕切り直します……。

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