『ワールド・オブ・ライズ』JAPAN SPECIAL SCREENING at 東京国際フォーラムA

 本日は試写会。私にとっては2002年の『マイノリティ・リポート』以来ですから、何と6年振りの訪問となる東京国際フォーラム――立地は有楽町駅すぐそばなので、年がら年中近くを通ってはいますし、だいたい今日も利用しましたが、チケットぴあがあるので軒下には入っているわけですが。

 会場が大きいせいもあって、開場は18時で開映は19時とこの時点でかなり余裕を設けていますが、試写状の座席指定券との引換は16時から始まることになっている。ランダムに配布するため早く訪れてもいい席が取れるとは限らない、とは言い条、どうなるか解らないので17時ぐらいには現地入りしよう、と思っていたのに、仮眠を取ったら16時まで目醒めませんでした。……最近、疲れてるんだな。今日は同行者を捕まえられなかったのでひとりでの参加でしたが、迷惑をかけずに済んで良かったかも。

 準備を済ませてから出かけ、現地に到着したのは18時ちょっと前。まず試写状を引き換えてから、前述の通りチケットぴあに立ち寄って、後日参加予定の某イベントのチケットを引き取る。本屋に寄って少しだけ時間を潰してから、ようやく会場へ――それでもまだ40分ぐらい余裕がありました。ひたすら本を読む。

 そして開映。本当はリドリー・スコット監督の舞台挨拶がある予定だったが来日がキャンセルされたために中止となったとか、主演のレオナルド・ディカプリオのビデオ・メッセージが先に流される、と言うから期待していたらあまりにも淡泊で通り一遍なものだったので却って場内がざわついた、とかありつつ本篇へ。本日の作品、ワールド・オブ・ライズ』(Warner Bros.・配給)は中東を舞台に、CIAの現地捜査官と、アメリカから電話越しに指令を下す上司の、味方さえも欺きながらテロリストと戦う姿をサスペンスタッチで描いた作品。相変わらずスタイリッシュな映像と、スピーディな話運び、そして迫力のある戦闘シーンなど見応えはあるんですが、ちょっと人物像や締め括りがいまいち釈然としない印象。主題は解りますし、辿り着く結末はリドリー・スコット監督らしい趣向なので、それ自体はいいんですが、途中の描写からするともう少し違う余韻を演出して欲しかった気がします。全体にクオリティは高いのですが、まとまりが悪くて印象を微妙なものにしているような。しかし、リドリー・スコット監督らしく水準は軽く超えています。劇場で観る価値はある。

 ――というより、やっぱり東京国際フォーラムは映画を観るには適していない、と改めて痛感しました。スクリーンは相当大きいんでしょうが、後ろのほうから観ると普通のご家庭の大画面程度になってしまいますし、音の繊細な広がりを再現しきれないので、いまいち迫力に欠ける。こういう映画ほど音響は大事なので、一般公開後にもう一回劇場で観てみたいかも。

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